出産のおはなし

瑞輝が生まれたのは予定日を15日も過ぎてからでした。
里帰り出産だったため、病院をかわったりして何かと不安
なことが多いお産でした。でも無事生まれたのでなにより
でしたけど・・。これから出産されるかたに少しでも参考に
なればいいなあーって思います。がんばってくださいねー。

予定日前後の頃・・
妊娠初期は、切迫流産になったりして仕事をやめなくてはいけなくなったり、安定期に入ってもお腹が
1日に何回もカチカチに張って、産院の先生に無理は禁物と言われる状態だった。
 実家で里帰り出産のため、予定日より2ヶ月近く前に帰る。
実家に帰って安心してしまったせいか(?)予定日近くになったも子宮口はかたいまま。
実家から徒歩5分の個人産婦人科に、京都で通っていた産婦人科の紹介状を持って通院していたが
予定日近くになっても、こんなにかたいと何か問題があるのかも、と公立の総合病院に転院をすすめ
られる。結局、厄介払いされたのかも。また病院が変わってしまうのかと、2重のショック。
 2度目の転院は、予定日の3日前だった。
     
総合病院
総合病院で診てもらうことになった。
予定日3日前なのに、子供の頭が全然下がってない。レントゲンを撮ってもらったりしたけど、
原因がはっきりわからないとのことだった。
さんざん歩いたり、階段のぼりをしたかいもなく、ほとんど頭が下がってこず、結局予定日を11日
すぎて入院することになった。
     
出産前日 午前9時〜夜中の0時
担当の先生に「もしかして、胎児の首にへその緒がまきついていたりすると下がってこれない場合
があるけど、そのときは帝王切開になる。とにかく普通分娩を試みて無理だったら途中で帝切に
しましょう。」と説明を受ける。
 出産前日の午前9時すぎに、陣痛促進剤を少量から点滴しはじめる。
2〜3時間で、全部の促進剤の点滴が終わる。お腹の張りがだんだ強くなるが、本格的な陣痛が
つかない。夕方までずっとそのような調子で、強いお腹の張りで痛いながらもシャワーをあびる。
助産婦でもある看護婦さんに、今日、陣痛がつかなかったら、明日の朝に再度、点滴しましょうと
言われる。
 午後9時消灯。強いお腹の張りが不規則にやってきて、ずーっと眠れない。
朝からほとんど同じ調子で、痛いのに陣痛ではないので、疲れてしまって午前0時ごろたまらずに
看護婦さんに痛み止めの注射を打ってもらう。2時間で薬が効いてくるからとのこと。
これで今晩は寝れる!とホッとする。
     
出産当日 午前0時〜午後4時
 ところが、2時間で治まるはずの痛みがいっこうにひかない。
それどころか、ますます激しくなってきて、ベッドの上で声をしのばせてのたうちまわる。
だんだん痛みの間隔が短くなってきているのが自分でわかる。ナースステーションに痛みの合間を
みて言いに行った。それが午前3時ごろ。
やっぱり陣痛がはじまっていた。この時まだ5分間隔だった。
午前4時半頃、痛いのをガマンしながらトイレにいくと、おしるしがあった。
だんだん時間がたつにつれ出血がひどくなっていった。
     
出産当日 午前4時〜午後4時
午前中は、4分間隔から縮まらず。普通分娩出来るかどうか判断するため、めっちゃくちゃ痛いなか
車椅子に乗せられて、心電図とレントゲンを撮りに行かされる!!
子宮口は1時間に1センチしか開かない。進行が遅いので途中何回か、陣痛の波にあわせて
先生が、手で無理に子宮口を広げる!。あまりの激痛に本当にお産で死ぬ!とマジで思う。
午後4時ごろに、ようやく全開になって分娩室へ移ることとなった。
陣痛のあいだ、実家の母に、ずーっとつきそってもらっていた。陣痛の痛みが襲うたびに母親の
手を握って呼吸法で痛みをのがす。といっても痛いもんはいたい!!腰の骨が割れそう!!
     
出産当日 午後4時〜午後9時
いったん全開になるが、その後陣痛が遠ざかったため、再度促進剤を点滴。
出血もひどく、朝から何も食べてなかったので(痛さで何も口にしたくなかった)もう、ほんとにヘトヘト
母も心配しているた。
 午後4時半ごろ、分娩室へ。
分娩台へのって、足カバー等準備をして、いよいよ陣痛の波がきたらいきむ。
陣痛のあまりの痛さに、その痛みを感じたくない一身で、必死に息をすいこんで、できるだけ長く
いきむ!私は肺活量は全くないほうだけど、1回いきんで一息深呼吸してもう1回いきむ、という1セット
とにかく目を開けて、出来る限り長くやった。
いきめば、痛さは全く感じなかったから。そのかわり、いきんだ直後の腰の激痛はたまらなかったが・・
ところが、子供が少しずつしか下りてこず、何十回もいきむはめになる。
 もしかして帝切になるかもしれなかったので、担当の先生のほかに、2人の先生が立会ってくださって
看護婦さんもたくさんいらっしゃった。みなさんに励まされて、分娩室に入ってから、約2時間以上
かかった、午後6時48分、瑞輝がようやく生まれる。平成10年10月13日(火)。
生まれた瞬間、「生まれた・・!」と叫んでいた私。
やっと長かったお産が終わった、とほっとした瞬間でもあった。妊娠中、性別はきいていなかったが
「男のコですよ」ときかされて、あーやっぱり、、と思った。
 生まれたあと、2時間分娩室で休んでる間に、仕事先から車を飛ばしてきてくれた夫が入ってきた。
ものすごく飛ばしてきて、夕方5時ごろに着いたらしいが、一足先に私が分娩室に入ったあとだった
らしい。がんばったね、と声をかけてもらう。
     
出産当日 午後9時〜
 分娩室で2時間過ごしたあと、自分の病室へ戻る。
とっくに消灯だったが、夫と両親が待っていてくれた。ゆっくりやすむように、と言葉をかけてくれた。
 あとで先生にきいたが、なぜ子供の頭が、なかなか下がってこなかったのか、結局わからないそうだ。
14日も遅れて生まれたけど、2812gと小粒な体重だった。どんなBIG BABYがでてくるんだ!
って思ってたのに・・・。
     
お産を終えて・・
 ほとんど2日がかりのお産で、あまりに陣痛が激しかったから、しばらくはもう2人目なんて考えられな
い!って思ってたけど、だんだん痛みなんて忘れていくものなんですね。
痛さを覚えてたら子供なんてうめませんよね。忘れていかないと、きっと生めないのかも・・。
 これからお産されるかた、どんなに痛くても、必ず陣痛の合間に休みがあるし終わりがあります。
体力つけてがんばってほしいです。
 

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