様式2
新技術適用性等評価表 新技術名称: 剪定木、刈草、伐根材の堆肥化(有機物の(草木)完熟堆肥製造技術)
       区   分: 工   法                 
                      従来技術: 造園廃材の処分及び堆肥製品の購入          
評価段階 評価項目 評価内容 判定 確認内容・方法 適用範囲 引用文献 判断基準
技術の成立性の確認 1.ニーズとの適合 環境、リサイクル   Aランク:ニーズに適合する。
                Cランク:ニーズに適合しない。
  2.技術の成立性 (1)機能性 理論の成立性 本技術は有用微生物により悪臭を全く出さずに有機物(草木)を堆肥化する技術である。
特徴としては、全行程を通して悪臭の発生がなくハエ等の害虫を発生させない為、地域条件に関わらず処理が可能な技術である。
新技術情報  
    パンフレット  
       
    (2)確実性 確実性・精度 製品図面、ヒアリングにより確認 実証プラントにおいて確認 新技術情報  技術資料  
    (3)強度、性能 性能 ヒアリングにより確認 3〜4ヶ月の短期間で良質の堆肥を生産することが認められる。 技術資料、新技術情報 Aランク:技術の成立性を確認できる
                          室内試験、実験、試作等
    (4)稼働安定性 製造能力 ヒアリングにより確認 年間発生量3000m3の造園廃材を処理できる能力が認められる。 技術資料、新技術情報             のデータがある。
               
      連続運転時間 ヒアリングにより確認 実証プラント運転において問題なしと認められる。     Cランク:技術の成立性を確認できる
    (5)構造安定性 構造上の安定性 プラント設備 実証プラント運転においても問題は認められなかった。 技術資料、新技術情報            データが不足している。
    (6)物性 製品コンポストの物理的性状 保水・透水試験 市販バーク堆肥と同等である。 技術資料  
      製品コンポストの化学的性状 成分分析試験、発芽・生育試験 成分分析の結果問題はなく、発芽・生育試験の結果、市販バークより効果大。 技術資料  
               
    (7)耐久性 劣化、変質 評価項目に該当しない      
    (8)危険性 環境汚染等法規制 廃掃法に基づき確認 日処理量5トン未満であるので一般廃棄物処理施設の許可 技術資料、新技術情報 Aランク:危険性がないと判断できる。
            を必要としない。   Cランク:危険性がないと判断できない。
         所 見 : 所要の評価項目を満足しており、技術が成立していると判断する。          
実地条件下での 1.品質と出来形に与える影 箱型発酵槽により、3〜4ケ月の短縮間で堆肥を生産するため、適用性の確認を要す。   有:影響がある。または適用性確認を要す。
 適用性の確認               無:影響が無い。または適用性確認不要。
  2.実地条件下での適用性 (1)自然条件 気温   大阪市での実績1件であり、適用性の確認を必要とする。 新技術情報  
    (2)現場条件 近接、スペース、調達等拘束条件 製品図面、ヒアリングにより確認 適用性の確認を必要とする。   Aランク:適用性を確認できる
    (3)品質 規格値との整合等 日本パーク堆肥協会品質基準との堆肥 適用性の確認を必要とする。               フィールドデータがある。
        発芽・生育試験 適用性の確認を必要とする。   Cランク:適用性を確認できる
    (4)出来形 規格値との整合等 評価項目に該当しない                   フィールドデータがない。
  3.活用の効果 (1)経済性 材料コスト 比較のデータがない      
      施工・設備・運用コスト 比較のデータがない      
      維持管理コスト 比較のデータがない       
      トータルコスト 比較のデータがない      
    (2)工程 工期短縮 ヒアリングにより確認 従来の野積による堆肥化に比べ、約1/3の期間に短縮。 技術資料  
      工程の簡略化 比較するデータがない       
    (3)品質・出来形 品質の向上 比較のデータがない      
      出来形の向上 比較のデータがない     Aランク:従来技術と比較して優れている。
      耐久性の向上 比較のデータがない     Bランク:従来技術と同程度である。
      管理頻度・項目の減少 ヒアリングにより確認   技術資料 Cランク:従来技術と比較して劣る。
    (4)安全性 労働災害の可能性 ヒアリングにより確認 運転マニュアル、安全マニュアルが整備されており、取り扱いも容易である。 技術資料      − :比較のデータがない。
      作業環境 ヒアリングにより確認 発酵棟により好気性発酵が促進され害虫、悪臭の発生抑制。 新技術情報  
      第三者災害の可能性 比較のデータがない       
    (5)施工性 施工の合理化 ヒアリングにより確認   技術資料  
      熟練工の依存度 ヒアリングにより確認   技術資料  
    (6)環境 大気・土壌汚染、騒音、振動 比較のデータがない      
      交通等規制の範囲、期間 評価項目に該当しない      
      自然・生態・景観の調和 ヒアリングにより確認 有機資源として土へ還元することが可能。 パンフレット  
      リサイクル、廃棄物発生抑制 ヒアリングにより確認 造園廃材の有効利用 パンフレット  
     所 見 : 実地条件下での確認を必要とする。          
一般工事での活用の 1.施工管理法(施工基準)整備の必要性の有無   ヒアリングにより確認 施工管理の整備がが必要   有:整備の必要がある。
適否の確認 2.標準歩掛り整備の必要性の有無   ヒアリングにより確認 標準歩掛の整備が必要   無:整備の必要がない。
     所 見 :              
活用にあたっての      留意事項 ・試験フィールド事業の結果を踏まえ今後の使用条件を定める必要がある。 評価された事業種別 ■試験フィールドに活用する技術
□技術活用パイロットに活用する技術
□一般工事に活用する技術
総合評価 都市レベルでのリサイクルシステムに対応していることからニーズに適しており、普及を図る必要のある技術である。     ■有用性が期待できる技術である