新連載No.04(2000.10.27)/藤崎 幸雄展/杳容 XIV Yukio Fujisaki Exhibition -YoYo XIV-

オーナーの村上さんが気に入ってる通路からガラス越しに作品を展観する▲click here
- - -

▲1本の木は重さが300キログラム、10人がかりで画廊に運び込まれた。

 

-

-

画廊のドアを開けたとたん

木材独特の匂いに包まれる。

藤崎アートの体感の始まりだ。

-
藤崎 幸雄展/杳容 XIV
YUKIO FUJISAKI EXHIBITION-YoYo XIV-
木彫・オブジェ
2000年1023日(月)〜114日(土)
昼12時〜午後7時30分
土曜日は5時迄[日・祝休廊]
会場:不二画廊
- - -

ジョイント部の鋭さと正確性に

作者藤崎氏をイメージする。

-

アームに見えたり、大蛇を想像したり

竜のような乗り物に見えたり・・・

-

会場地図

■地下鉄堺筋線、中央線「堺筋本町駅」より

徒歩で便利。「八木ビル地下1階」

押せばこけそうだが、立体だから力学計算がある。
- -
- - -

不二画廊は全国に知られた現代美術の発表の場だ。遠くから大阪のアートファンとの
交流と評価を求めやってくる。現代美術系としての画廊歴も長く信頼されている。
不二画廊のロゴマークはデザイン界の大御所、早川良雄氏の手による。
サンちゃんのスケッチ動機は、足繁く通っている中で村上オーナーがしばしば、藤崎氏の
作品の話をされる。展覧会中に明日のエネルギーを頂戴するとか。大変な惚れ込みようだ。
長年、藤崎氏の展覧会をされていると聞いていた。そんな村上さんの心を虜にする作品と
藤崎氏に一度お目にかかりたいと常々思っていた。
だが初日に行けず作品との対面になってしまったのが残念だ。代わりに村上オーナーとの
雑談の中からオーナーの言葉を通して藤崎作品をスケッチしてみた。
藤崎氏は高知県南国市在住で、近年、非常に評価が高まり、宇都宮美術館を始め各地の
美術館で発表されています。
このページの写真の木は、山の持主と一緒に廻り、道のない所ところから切り出した
生木だ。(昔、切り出しに失敗して、車を大破したこともあったとのこと。)アトリエで
機械やチェーンソーを使い、〈樟・くすのき〉の自然の線を出す、全部木の角を残す、全部自然と
かかわっているが、それらしさを出さずに自立している。削り具合と残し具合をうまく
融合させた良い作品である。作家は作品を通して宇宙観を表現している。藤崎氏が
木をプロデュースして自立させる、木の存在感のある強い木にする。
現代美術は自然を否定仕勝ちだが、自然を通して自立するものは宇宙を
創造する。また、アイデア中心、流行的なものがその場限りで終わることの多さに比べ
何度観てもあきない、時代性があって永続性のある作品と絶賛する。
01現代美術の王道/森 倫章氏の展覧会スケッチ 02広大なるロマンと繊細/谷川夏樹氏の展覧会スケッチ 
03エロスと闘争/多賀 新氏の展覧会スケッチ 
プレイバック版/都会にパンチ西本喜久子さんの展覧会スケッチ
※アート広場の目次に戻る

●ストリート・アートナビは大阪の美楽なアート情報サイトです。

企画制作・掲載/ストリート・アートナビ<street@artnavi.net>