| ◆不二画廊は全国に知られた現代美術の発表の場だ。遠くから大阪のアートファンとの |
| 交流と評価を求めやってくる。現代美術系としての画廊歴も長く信頼されている。 |
| 不二画廊のロゴマークはデザイン界の大御所、早川良雄氏の手による。 |
| ◆サンちゃんのスケッチ動機は、足繁く通っている中で村上オーナーがしばしば、藤崎氏の |
| 作品の話をされる。展覧会中に明日のエネルギーを頂戴するとか。大変な惚れ込みようだ。 |
| 長年、藤崎氏の展覧会をされていると聞いていた。そんな村上さんの心を虜にする作品と |
| 藤崎氏に一度お目にかかりたいと常々思っていた。 |
| だが初日に行けず作品との対面になってしまったのが残念だ。代わりに村上オーナーとの |
| 雑談の中からオーナーの言葉を通して藤崎作品をスケッチしてみた。 |
| ◆藤崎氏は高知県南国市在住で、近年、非常に評価が高まり、宇都宮美術館を始め各地の |
| 美術館で発表されています。 |
| ◆このページの写真の木は、山の持主と一緒に廻り、道のない所ところから切り出した |
| 生木だ。(昔、切り出しに失敗して、車を大破したこともあったとのこと。)アトリエで |
| 機械やチェーンソーを使い、〈樟・くすのき〉の自然の線を出す、全部木の角を残す、全部自然と |
| かかわっているが、それらしさを出さずに自立している。削り具合と残し具合をうまく |
| 融合させた良い作品である。作家は作品を通して宇宙観を表現している。藤崎氏が |
| 木をプロデュースして自立させる、木の存在感のある強い木にする。 |
| 現代美術は自然を否定仕勝ちだが、自然を通して自立するものは宇宙を |
| 創造する。また、アイデア中心、流行的なものがその場限りで終わることの多さに比べ |
| 何度観てもあきない、時代性があって永続性のある作品と絶賛する。 |