製品名 |
ヴァローネのライジングカード |
購入先 | ミスター・マジシャン |
原案者 | ヴァローネ |
価 格 | 2,000円 |
分 類 | クロースアップ、ライジング、カード |
2001年8月2日
最初に ライジングカードのひとつです。 これまでにも何種類かのライジングカードを紹介しました。今回のものは、一般の人よりも、マニアのほうが驚くでしょう。見た目には、ほとんど「即席」としか思えません。 現象 一組のトランプをケースから取り出し、観客に手渡して、十分切り混ぜてもらいます。 次にテーブルの上で、トランプを適当に五つの山に分けてもらいます。 この山の中からひとつの山を選んでもらい、そこから一枚のカードを抜き出して覚えてもらいます。マジシャンは残っている四つの山を取りあげ、ひとつにして手に持ちます。 観客が選んだ一枚のカードを、マジシャンが手に持っているカードの中に入れ、さらにケースの中に仕舞います。 観客にケースを持ってもらい、少し力を緩めてもらうと、ケースの中から一枚のカードがせり上がってきます。それが観客の覚えたカードです。 観客自身に上がってきたカードを抜き出してもらい、残りのカードもケースから出して調べてもらいますが、カードにもケースにも何もあやしいところはありません。 コメント ヴァローネ という人のアイディアだそうです。私はこの人についてはまったく知らないのですが、ごく短期間マジックの世界に現れ、消えたそうです。根本さんの話では、すでに亡くなっているかも知れないとのことです。 ライジングカードと言えば、デバノタイプが最もよく知られていると思います。実用面からでも大変使いやすく、そのため多くのプロやマニアが愛用しています。もうひとつの原理として、ジャリを使うものがあります。これはレギュラーデックでできますが、準備が少々面倒です。 今回紹介しましたヴァローネのライジングカードは、観客から借りたデックででもできます。勿論ちょっとしたタネはありますので、「秘密の動作」は必要なのですが、それはカードマジックで必須の、ちょっとしたテクニックです。中級以上のマニアであれば、ほぼ問題なくこなせるはずです。 私がこれを購入したのは2、3ヶ月前ですが、今日(2001年8月1日)、ミスター・マジシャンの店主、根本さんに電話で確認しましたら、現在在庫がないそうです。しかし、作るのにたいした手間はいらないと思いますので、頼めば作ってもらえるのではないかと思います。どうしても欲しい方は、リクエストしてみてください。 参考:「デバノのライジングカード」、「Arising Card」
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