製品情報

製品名 The Watch Crystal
ウオッチ・クリスタル
考案者 Eric Maurin
購入先

Hank Lee(U.S.A.)

販売元 Magic Smith
価 格 $50.00
分 類 メンタル、時計

 

Watch Crystal

2003年1月29日


最初に

直径5センチくらいの透明な丸いガラスに息を吹きかけると、観客に選んでもらったトランプが出現するマジックがあります。それの時計ヴァージョンです。

英語の綴りを使うスペリングトリックの一種のため、ある程度観客に制限がありますが、1から12までの数字を英語で綴ることが出来ればよいだけですので、この程度なら中学1年生でも大丈夫でしょう。

現象

マジシャンは袋から丸いガラスを取り出します。

「これは古い懐中時計のガラス部分に使われていたものです。機械部分は壊れてしまったのですが、このガラスは本物の水晶なので、記念に残してあったのです。ところが、最近不思議なことがわかりました。この水晶は機械がなくても、時刻を教えてくれるのです」

観客に両面をよく見せて、完全に透明であることを確認してもらいます。眼鏡などを拭く柔らかい布で表面を磨いた後、その布を広げると文字盤が印刷されています。

観客に好きな時間を思ってもらいます。2時とか3時とか、時間の部分だけでかまいません。そしてその数字のスペルを布の文字盤の1時のところから順にたどってもらいます。たとえば観客が5時を思ったとします。F-I-V-Eの4文字を順に、1時のところから時計回りにたどっていきます。この場合ですと、4時のところでEの文字は終わります。さらにあと2回、一定のルールにのっとって、文字盤を移動してもらいます。

観客が理解したら、マジシャンは横を向いて布のほうを見ないようにします。

透明なガラスは終始、観客の前にあり、見えています。

観客が自分の思った時間からスタートして、その数字のスペルなどを使って、布の文字盤の上を指でたどってもらいます。あと2回、同じようなことを繰り返してもらい、最後にたどり着いた数字を押さえておいてもらいます。

どこで終わるかは、最初に観客がどのような数字を思ったかで何通りも可能性があるため、予測することは不可能です。しかしマジシャンが透明なガラスを取りあげ、息を吹きかけるか、コーヒーのような熱い飲み物の上にかざすと、ガラスに文字盤と針が現れます。その時刻はまさに観客が指で押さえている数字と一致しています。

湯気を布で拭き取れば、ガラスはまた完全に透明に戻ります。

コメント

透明なガラスに息を吹きかけると、カード等が現れる特殊な加工をしたものは昔からありましたが、国内ではうまく製造出来ないせいか、あまり見かけません。海外で販売されているものは完璧です。私がはじめてこの種のネタを購入したのは、昔テンヨーが輸入して販売していたものです。おそらく30年くらい前のことだと思いますが、今でもまったく問題なく使用できます。

このクリスタル・ウォッチは最近購入したばかりです。50ドルという値段でしたので、随分高いと思います。20ドルくらいが適切な価格でしょう。

マジック自体はスペルを3度も綴ってもらうため、購入したまま引き出しに直行という運命になる予定でしたが、「フェニックス・ウォッチ」と組み合わせれば何とかなるのではないかと思った次第です。

実際にはこれだけを単独で演じた方がよいとは思うのですが、「フェニックス・ウォッチ」は見た目はきれいな時計ですので、テーブルの上に出すだけでもそれなりの雰囲気はあります。この時計の予備のガラスだという話をするか、「フェニックス」つまり不死鳥ですが、機械がなくてもガラスだけでも文字を告げてくれるというような話を適当に作って演じれば何とかなるのではないでしょうか。

魔法都市の住人 マジェイア

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