「女?それとも男?」のヒント
「丁半ばくち」というの知っていますね?2個のサイコロをつぼに入れて振り、その合計が偶数であれば「丁」、奇数であれば「半」という、時代劇でおなじみの例のものです。
これに関して、関西在住のテレビタレントK.R.が十数年前、何かの番組で頓珍漢なことを言っていました。
「奇数と奇数をたせば偶数になる。偶数と偶数をたしても偶数である。奇数と偶数をたしたときだけ合計は奇数になる。だから、丁半ばくちでは、偶数になる確率が2/3になり高いので、何も考えずに「丁」にばかり賭け続ければ、長い目で見れば確実に儲かる」
どうでしょう?本当そうでしょうか。これは中学で確率を習う最初にやるような基本的なことですので、ほとんどの人はこの論理のおかしさに気がつくはずです。解説するまでもないと思いますが、わからない方のために説明しておきます。
2個のサイコロを振った場合、その組み合わせは
「偶数+偶数=偶数」
「奇数+奇数=偶数」
「偶数+奇数=奇数」
「奇数+偶数=奇数」と4つできます。
合計が偶数になるのは、上のパターンを見ればわかるように、2/4、つまり1/2です。奇数になるのも同じです。合計が偶数になるか、奇数になるかはどちらも1/2です。先のK.R.が勘違いしているのは、「奇数+偶数」と「偶数+奇数」を一緒にしてしまっているために、このような間違いが生じます。大変基本的なことですが、確率を習いたての頃、よくやる間違いのひとつです。
今の「丁半問題」では引っかかるはずがないと思っているような人でも、少し状況を変えて出題された「兄弟の問題」では、意外なくらい引っかかっていました。
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