福岡〜パリ


12月31日

福岡からパリへ

前日に飲みに行き、2時間しか寝ていない。久しぶりの一人旅というのもあるし、フランス好きの友達と飲み明かした。
しかも飛行機の中でも、フランスに行くのがあまりに嬉しくて(久々の一人旅)、2時間くらいしか眠れなかった。このことが今回の旅を苦しい旅にすることになるとは、まだ気づかなかった。

シャルルドゴール空港に着いて、早速困ったことが起こった。シャンゼリゼの近くのホテルを予約していたのだが、到着が遅れそうなので電話をしなければいけなかったが、電話番号のメモを忘れてしまった。
電話しないと予約が取り消されるかも知れない・・・
空港の観光案内所(Office du tourisme)へ行ったが、ホテルのリストがなく、電話番号を分からないと言う。困ったが、空港のインフォメーションでリストを持っているはずだという情報を得たので、インフォメーションで電話番号を教えてもらい、ホテルへ電話した。
電話のおかげで、予約を取り消されずに無事にホテルへ到着することができた。ほっ。
フランス語もだいぶ上達したようだ。電話で話すのって結構緊張するんですよね。相手の顔が見えないから。

シャンゼリゼでの大晦日

ホテルの廊下「今年は、シャンゼリゼ通りで年越すぞ〜。」と決めていた。
去年はシャンゼリゼから遠いところに泊り、そこへ行くにはあまりにも疲れすぎていたので大晦日の騒ぎを見に行くことができなかったので、いっそう張り切っていた。。
今回は、シャンゼリゼまで歩いて30秒のところへホテルをとったので心配はない。

 シャンゼリゼに行くと歩行者天国になり、通りには物凄い数の人がいる。夕方まであんなに車が通っていたのがウソのようだ。
12時になる5分前、新年になるのを待てない人が「おめでとう。(Bonne Année : ボナネ)」と叫ぶとあちらこちらで、新年を祝う声が聞こえる。日本のようにカウントダウンなんてやらない。シャンパンを開ける人。花火を上げる人。歌う人。踊る人。静かに歩く人。記念写真をとる人。いろんな人で通りは満ちあふれている。私も、Bonne Année!!と知らない人と叫びあった。  >>  この時の様子(音声データ)

シャンゼリゼの騒ぎ
 しかし、フランス人は熱すぎた。シャンパンを飲み終えると、空きビンを投げる人がでてきた。あちこちでガラスの割れる音がする。しまいには、通りを挟み、ビンの投げ合いだ。けが人まででて、救急車、盾を持った警察が出動した。歩行者天国が終わる凱旋門付近では、改造車に箱乗りした若者が手荒な運転をしている。
警察に押さえられてる人を日本人がカメラにおさめる。通り掛かりの人が言う「見ろよ。日本人だ。写真好きだな〜。あんなの写真とってるぜ。おい、いい思い出になったかい?」

急行列車の旅

翌日はパリを離れ、急行列車でのんびりと景色を眺めながら、セントル地方のシュノンソーの町へ向かいます。
車内はTGVのように混み合ってなく、乗客もまばらです。畑の中を列車が走っていきます。家がたくさん見えてきたなあ、と思うと駅に着きます。田舎の町は静かで、良い景色です。変わった建物があるなあとおもうと、教会かお城(château:シャトー)です。
途中、昔訪れたブロワやアンボワーズの駅にとまります。とても懐かしい気がします。
終着駅のトゥール駅に着きました。ここから、シュノンソー行きの列車へ乗換えます。

トゥール駅
トゥール駅
この駅は、この地方へ行く列車やバスの出発点になっており、ここを基点に、80くらいもあるというロワール地方の城めぐりをする人が多いようです。


シュノンソーへ到着

ローカル列車の旅
トゥールの駅をでてローカル列車でシュノンソーの町へ。
18時すぎの遅い列車だったせいか、私の他に観光客はいませんでした。まわりは仕事がえりかなんかのフランス人ばっかり。 車掌さんが検札に来たとき、シュノンソー行きのチケットを見せた。「もう城は閉まっているぞ」と車掌さん。私はもちろん明朝見る予定だったので、驚きませんでした。
ところがこの車掌さんには驚かされました。
私が降りる時に、なんとわざわざ私に「もうすぐ着くぞ」と教えに来てくれたのです。頼んだわけでもないのに、何と親切なことでしょう。こういう親切さがフランス人のいいところです。(フランスでは、駅に着くときにアナウンスが流れないので、自分で降りる駅をしっかり覚えておかなくてはならない。
駅に着くと、外は真っ暗、電気もほとんどない。そんな田舎町のシュノンソー。
ホテルをパリから予約しておいたが、駅には地図もなく、電話もないので、どっちに歩けばいいのか分からない。仕方なく、明かりがありそうな方向へ歩いて、10分くらいすると、シュノンソーの看板が見えてきた。もう間違いないと思い、さらに10分歩くと、ホテルに着いた。
時差ボケ
町にはレストランがあまりなく、しかも1月1日は祝日で1件しかレストランが開いてなかった。時差ボケと睡眠不足から、昨日に引き続き、あまり食事が喉を通らない。おいしい料理を目の前にして、残してばかりだ。非常にもったいなかった。
寝る時間はいつもより早く、目が覚めるのは夜中の2時くらい。もう、疲れがたまるし、寝なければというプレッシャーからますます眠れなくなる。仕方なく、駅で買った雑誌を夜中じゅう読む。