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訪問マップ フランス旅行記4

1998年1月


久しぶりの一人旅。今回の旅行の目的は、ロワール地方でシュノンソー城を見ること、映画を見ることです。
初めての旅行で寝坊して行き損ねたシュノンソー城、今回は見ることができるのでしょうか?また映画を見ても、フランス語を聞き取れなくて話が分からずにつまらないのではないだろうか?
不安はあるが、さあいよいよ、気軽な旅のはじまりだ。


旅の行程:   パリから シュノンソー シノンへ パリへ

 

■ パリから / Paris ■
大晦日のシャンゼリゼ
フランスに着いたのは12月31日、大晦日、フランスではどういう祝い方をするのだろうか。

歩行者天国になったシャンゼリゼ通りで新年を迎え、知らない人とも「おめでとう!」と叫びあった。カウントダウンをやらなくて、0時前でも、盛り上がると、みんな祝い出す、というのが気楽で、フランス人らしくていい。
フランスに着いたばかりで、疲れたていたが、楽しかった。

部屋のかわいらしいプレート
ホテルの部屋名は「アンリ4世」


パリを発ちシュノンソーへ向かう日。午前中はサンジェルマン・デプレ教会などパリを散歩し、オーステリッツ駅からトゥールへ向け、出発する。
シュノンソーに初めての旅行の時に行けなかったのは、交通の便が悪く、行きにくいところにあるからだ。当時は旅に不慣れで、うまく時間を調整できなかった。
今回は下調べをしてから行くので、間違いなく城を訪れることができる。夜には町につくだろう。

急行列車でのんびりした旅を楽しみ、夜7時、暗い中、シュノンソーへ着いた。
しかし、田舎だなあ。
明かりがまったくないではないか。地図もないし困ったなあ。どういけばいいんでしょう。ただ、"カン"でこっちに行けば町につくのではそう思い、歩き始め、町の明かりが見えるとホッとした。

静かなホテルの部屋で、時差ぼけで眠れない夜を過ごした。



■ シュノンソー / Chenonceaux ■ シュノンソー城
はじめての旅行のときは、寝坊してここへ来ることができなかった。それだけに着いた時の喜びはひとしおだった。
しかし、この日は、大雨で、雷が鳴り、風が物凄く強かった。かさを持参していなかったので、ホテルでかさを借り、城まで10分くらい歩いた。雨風が強く、かさをさすのが大変でした。

川の上に立つ城、川に城が映っている写真は美しいが、川は悪天候で茶色くにごり、美しさは半減した。


 

 

■ シノンへ / Chinon ■
マックデラックス、マックチキン
 シノン城
シュノンソーからシノンへ行くには、一度トゥールへ戻り、SNCFの電車かバスで行く。(出発のアナウンス)
トゥールでバスを待つ間、腹ごしらえのため、駅前のマクドナルドを覗いた。そこには日本にないメニューがあった。マック・デラックスとマック・チキンだ。迷わず、両方とも買ってみた。
思わず珍しいものを発見して、少し嬉しかった。
バスの中にハンバーガーのにおいをばらまきながら、シノンへ向かった。


バスの旅
 バスの旅は快適だ。
フランスの道は、交差点がなくロータリーになっているので、カーブもゆったりしており、大きく揺られない。
途中にはアゼー・ル・リドー城が見えたり、ユッセ城の看板が見えたりする。のんびりとしたバスのたびを味わいながら、おばさんたちの世間話に耳を傾けていた。


シノンへ到着
 シノンでは、 テレビ付きのホテルをとりました。しかし、あまりにも疲れが溜まっていたせいか、テレビをつけて30分もしないうちに、眠ってしまいました。
レストランが開くまでちょっと時間があるから、ちょっとだけベッドに寝転がって、テレビでも見よう。そう思ったのは17時くらい。でも、気づけば24:00。それからまた4:00まで眠った。おかげで、疲れはとれました。
翌日はシノン城をおとずれました。

 この日も天気が悪く、お客は私ともう2組しかいませんでした。さみしい。
シノン城は、シュノンソー城のように華やかではなく、攻撃をかなり受けているせいかボロボロです。廃虚という感じがします。このボロさが、一段とさみしさを引き立てます。

■ パリへ / Paris ■
 シノンを離れ、パリに着くと、カタコンブなど、今まで行ったことがなかったところも観光しました。
ルーブルへは何度も行きましたが、なぜかまた行ってしまいました。でも見たのは、エジプト関係のところだけ。だって、タダであれだけの美術品を見れるのだもの。ついつい足が向きますよね。

ルーブルの展示
そしてもう一つの目的である映画も見た。言葉が分からなくても意外と分かるものだね。
カタコンブ 映画

■ 福岡へ ■

滞在最後の日、空港に帰る時間がどんどん迫ってくる。
空港へ行く前に、18時までカフェでワインを飲んだ。窓越しに見えるパリの風景を眺めながら。
窓の外には、いろんな人がいる。夕食の材料を買い込んだフランス人。会社帰りっぽい人、今からどこか出かけるのだろうか? 日本人観光客。地図を見ながらどこかを探しているようだ。この人たちは、あと何日滞在するのだろうか?
こういう当たり前の風景を眺めていると、自分が日本に帰るのがうそみたいに思えてくる。本当に日本へ帰るのかな?

空港で飛行機に乗り込んで、福岡へ帰る。
夜の10時に離陸するので、帰りの飛行機のなかではよく眠れた。

最近は、フランスの旅行話をいろんな人に話してまわり、忙しかったが、やっと落ち着いてきた。
仕事が日常になってきて、旅行のことも忘れかけている。
今では、旅行中に使っていた目覚し時計が、私の部屋で、ただフランスの時間を刻んでいるだけである。

また行きたい。