フボー御嶽 (大嶽)

久高島のフボー御嶽で行われる「タキマーイ(タケ参り)」は、旧暦3月、6月の麦、粟の収穫祭。
それに一年で最も重要な八月祭りの一つの儀礼「ヨーカビー」がある。
ヨーカビーは八月祭りの3日目にあたる 旧暦8月31日午前に行われる。

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フボー御嶽のイビ




その日、神女たちは紺地の着物を着て(白装束の神衣装ではない)、集落の村境から北に向かって歩き、フボー御嶽に行く。
フボー御嶽では、鬱蒼とした森のなかにひらけた広い空間があり、その一番奥まったところに イビと呼ばれる石がある。
ここで神女たちは円陣を作って日の丸の扇を手に持ち、イーチョーハリチョー(晴れ着の意)という神歌を謡いながら踊り、
その後、神酒を全員で飲む。
このとき、ノロがイビに神酒をかけるのは、神女たちと御嶽の神が共食することを表現してる。

ここでの儀礼が終わると、次に中の嶽(なかのたき)に参る。
ここはニライ・カナイへ遙拝する御嶽で、ここで東方に向かって遙拝する。(ユガフー(世果報=豊穣)が行われる。)

この御嶽を出て神女たちは集落に戻って来るが、村境では村人総出で迎える。
このとき、女性達も村人も喜びに溢れ、男たちの三線にあわせて女性たちは陽気にカチャーシーを踊る。
  琉球民俗の底流 吉成直樹 P142



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