境内には、高島秋帆の功績を称え、大正11年に建てられた「高島秋帆先生紀功碑」がある。 高島秋帆は天保12年(1841)、この寺に本陣を置き、門弟100名と起居を共にし、徳丸原で西洋砲術の訓練を公開した。 | ||
大理石の台座の上に、安政4年に鋳造された銅製の大砲(6m)と火焔砲弾4発が置かれている。 |
西洋砲術とはどんな物かはよく知らないが、三角関数などを使って弾道を計算するらしい。 板橋区立郷土資料館(03-5998-0081)で「高島平 特別展」が開かれている(10/17〜11-29)ので、行ってみると何か手掛かりがあるかもしれない。 高島秋帆が砲術の訓練を行った徳丸原(徳丸ヶ原)一帯は水田が広がり、かつては「城北の穀倉地帯」とも言われた。 1968年に地下鉄三田線が通り、1971〜72年には高島平団地が作られ、都内有数のマンモス団地となった。 高島平の地名は高島秋帆に因んで付けられた。 この寺から区立美術館・郷土資料館方面に3分ほど歩いた所に、日本で3番目に大きい東京大仏のある乗蓮寺がある。 (98/10/18)
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中野にある哲学堂公園は、日本最初のテーマパークと言える。 井上円了(1858-1919)が私財をなげうって作った、哲学をテーマにした庭園だ。 園内のあちこちには哲学に因んだ建物が多く建てられている。 | |
池や小川、そこに架けられた橋は勿論のこと、別れ道や松の木に至るまで哲学的な名前と説明が書かれている。 さらに休憩所も哲学的な思考にふけるのに最適な場所に作られているという。 殆どが難しい漢字で書かれているので、メモを取ってくるのは諦めた。 |
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この公園を1時間も散策すれば、誰でも哲学的になるはずなのだが...池で一生懸命にザリガニを捕る女性達は一体何を瞑想していたのだろうか。 そういえば、園内にいた野良猫の仕種も哲学的に見えたが、これ気のせいだろうか。 (98/11/1)
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都県境に掛かる新荒川大橋のたもと、北本通り(岩槻街道)に面して小山酒造がある。 都内でも数少ない造り酒屋だ。 ここでは丸真正宗(マルシンマサムネ)という地酒を作っている。 |
醸造所の隣にある酒屋では、もちろん丸真正宗を売っているが、専用の自動販売機も置いてあるので、いつ行っても「東京の地酒」を買うことが出来る。 自販機の上には造り酒屋のシンボル(看板)、杉の葉で作った酒林(さかばやし)がぶら下がっている。 (98/11/8)
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赤羽の岩淵に正光寺というお寺がある、いや、以前はあった。 今は駐車場となっている境内には、大きな観音像が立っている。 境内で孫と遊んでいたお爺さんの話では、15年か20年前に火事になり、お寺は全焼したそうだ。 「屋根が銅張りだったから、青い火が上がって...」すごい火事だったらしい。 「この観音様は古いんですか」と聞いたら、そのお爺さん曰く「30年前に赤羽に越して来たんだけど、その時からあったなァ...」 |
帰り道に、空き地(昔は参道の入り口だった?)に石柱がぽつんと立っているのに気が付いた。 よく読んでみると「大観音像・・・明治43年」と書かれていた。 確かに30年以上前に立てられた観音像であるようだ。 (98/11/8)
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