NEON GENESIS EVANGELION 2 #9 " Turning Point " side-C7 長い暗闇の階段を一人で歩き、辿りついた明るさの中で僕が見たものは、今、まさに見たことも無い複数(六体)のエヴァンゲリオンたちから狙撃されようとしたアスカ・ホーネットの姿だった・・・ 物を想うまでも無く、気が付かないアスカを庇おうとして、僕は駆け出している・・・ 撃たれた背中に痛みを感じても、それでも僕は彼女を守ろうとして必死になって前に出ていた。 もう二度と彼女を傷つけさせはしない・・・ 『逢えなく』なっても生きているなら・・・ 腕の中に抱かれた彼女の鼓動と息遣いを感じながらに、僕はそのような青年じみた直情をも同時に募らせた事だろう。 だが、しかし、抱きかかえた彼女は、僕の目の前で塩となって崩れ出した。 両腕からすり落ちた彼女の塩の中に佇む僕は、呆然として傍らの湖(みずうみ)を眺め見ている。 片翼と首がもげている天使の彫像が、こちらを向いて、その湖の中には建立されていた・・・
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