VC++のTips&FAQ

VC++のTips&

Q: MFC でカーソルを砂時計にするには？
A: 以下の通り
CWaitCursor wait;
スコープを抜けると元に戻る。
Q: MFC で確認メッセージを出したい
A: MFC の AfxMessageBox 関数を使う。第2引数でタイプを指定できる。 (ボタンの種類やデフォルトや警告などの種類)
Q: MFC でマウスを補足したい
A: GetCaputure 等を使う｡

Q: MFC の CWnd の任意のハンドラでマウスポジションを知りたい
A: 以下の通り

DWORD dwPos = ::GetMessagePos();
CPoint point(LOWORD(dwPos),HIWORD(dwPos));
ScreenToClient(&point);

Q: 表示をバッファリングしたい
A: CXXXView::OnDraw(CDC* pDC) を次のように修正してみよう。
これだけだと Invalidate 等で背景色で画面を消しているのでちらつきが残る。そこで Invalidate等の最後の引数をFALSEに直すか、 OnEraseBkgnd を BOOL CXXXView::OnEraseBkgnd(CDC*){return TRUE;} などのように直す。

class CBufDC {
	CBitmap		bm;
	CBitmap*	pBmOld;
	CDC			dcMem;
	CDC*		pDC0;
	CRect		rct;
	CBufDC(const CBufDC&);
public:
	CBufDC(CView* pView,CDC* pDCorg) : pDC0(pDCorg) {
		pView->GetClientRect(&rct);
		dcMem.CreateCompatibleDC(pDC0);
		bm.CreateCompatibleBitmap(pDC0,rct.Width(),rct.Height());
		pBmOld = dcMem.SelectObject(&bm);
		dcMem.FillSolidRect(&rct,pDC0->GetBkColor());
		pView->OnPrepareDC(&dcMem);
	}
	~CBufDC() {
		pDC0->DPtoLP(&rct);
		pDC0->BitBlt(0,0,rct.Width(),
			rct.Height(),&dcMem,0,0,SRCCOPY);
		dcMem.SelectObject(pBmOld);
	}
	CDC* GetDC(){return &dcMem;}
};

void CXXXView::OnDraw(CDC* pDC0)
{
	CBufDC	dumy(this,pDC0);
	CDC* pDC = dumy.GetDC();

Q: テキストでクリップボードを使いたい
A: 以下の通り

// テキストのクリップボード
namespace ClipBoardText {
	char* Get(){
		if (!AfxGetMainWnd()->OpenClipboard()) return 0;
		char* p = (char*)GetClipboardData(CF_TEXT);
		CloseClipboard();
		return p;
	}
	bool Set(const char* p0){
		if (!AfxGetMainWnd()->OpenClipboard()) return false;
		if (!EmptyClipboard()) return false;
		HGLOBAL	p = GlobalAlloc(GHND | GMEM_DDESHARE,strlen(p0)+1);
		char* q = (char*)GlobalLock(p);
		strcpy(q,p0);
		GlobalUnlock(p);
		if (!SetClipboardData(CF_TEXT,q)) {
			GlobalFree(p);
			CloseClipboard();
			return false;
		}
		CloseClipboard();
		return true;
	}
}

Q: ウィンドウサイズを変更したい
A: 以下の通り

起動時：[SDI] CMainFrame::PreCreateWindow() で、cs の cx,cy を変更する。
任意の場所：SetWindowPos() を使う。

Q: [SDI] 論理的な表示領域が定まっている時のマップモードの設定の仕方
A: 以下の通り（行の順番も大事）

CView:
  OnPrepareDC() で
    pDC->SetMapMode(MM_ISOTROPIC);
    pDC->SetWindowExt(図のサイズ);
    pDC->SetViewportExt(表示サイズ);
        (注: サイズが32768を超える場合、図のサイズと表示のサイズを共に同じ値で割ればよい)
CScrollView:
  OnPrepareDC() では、上のCViewと同じ。
  論理領域が変更された時、(OnInitialUpdate or OnUpdate)
    SetScrollSizes(MM_TEXT,表示サイズ);

Q: 矢印を書きたい
A: 以下の通り

// 論理値sx,syからtx,tyに矢印を書く
void DrawArrow(CDC* pDC,int sx,int sy,int tx,int ty,int siz)
{
	int		x = tx - sx, y = ty - sy;
	double	dx,dy,rx,ry, c = 0.4, r = sqrt(double(x)*x + double (y)*y);
	pDC->MoveTo(sx,sy);
	pDC->LineTo(tx,ty);
	if (siz <= 0 || r < siz) return;
	r = siz / r;
	dx = rx = r*x;
	dy = ry = r*y;
	rx *= c;
	ry *= c;
	pDC->BeginPath();
	pDC->LineTo(int(tx-dx-ry),int(ty-dy+rx));
	pDC->LineTo(int(tx-dx+ry),int(ty-dy-rx));
	pDC->EndPath();
	CBrush* pbr = (CBrush*)pDC->SelectStockObject(BLACK_BRUSH);
	pDC->FillPath();
	pDC->SelectObject(pbr);
}

Q: [SDI] ビューを追加したい
A: SDI でのビュー(モードレスウィンドウ)の追加を参照のこと
Q: VC++ で STL の string と map を使うと警告が出る。
A: 以下の行をヘッダの先頭に入れる。(VC++5 ではOKになる場合も VC++6 では、先頭に入れないとだめ)
#pragma warning(disable:4786)
Q: 「ファイル選択ダイアログ」をカスタマイズしたい
A: 方法は、「Inside C++」または「VisualC++5 パワフルテクニック」に出ているが、若干アレンジした方法を以下に示す。
- クラスウィザードで、新規クラス(CDlgFileSel)を作成する。コンストラクタに、SetTemplate(0,IDD_DLG_FILESEL);を書く。
- 新規ダイアログリソース(IDD_DLG_FILESEL)を作成し、プロパティのスタイルカテゴリのスタイルをチャイルドに、境界線をしないに、兄弟ウィンドウをクリップをチェックする。その他のスタイルカテゴリの可視、３Ｄ、コントロールをチェックする。
- ダイアログ画面を適当に編集する。FileSelection画面を表示したい部分にピクチャーを張り、ID を 1119 にする。
- ダイアログを表示したままクラスウィザードを開く。クラスを作るか聞かれるので、既存クラスからを選び、CDlgFileSel を選択。
- ファイルメニューの開くをカスタマイズするときは、OnOpenDocument をオーバライドするのではなく、ID_FILE_OPEN のハンドラを作成する。
Q: ID_FILE_OPEN を自前で書くにはどうすればよい？
A: たぶん以下の通り
- CFileDialog 等を使って、ダイアログを出し、ファイル名を選ばせる。
- OnOpenDocument を呼び出す。FALSE が返ってきた時の処理は各自調べること。 OnOpenDocument では、DeleteContents,SetModifiedFlag,Serialize 等が呼ばれている。
- SetPAthName を呼ぶ。
- App の m_pDocTemplate から InitialUpdateFrame を呼ぶ。
ちなみに、ID_FILE_NEW なら、OnNewDocument と SetDefaultTitle と InitialUpdateFrame を呼べばいいと思う。
Q: 実行ファイルの場所を知りたい
A: GetModuleFileName を使えばよい。
Q: リストボックスで、ドラッグ移動やチェックをつけたい
A: それぞれ、CDragListBox や CCheckListBox を使えばできる。
具体的には、
- リストボックスコントロールを配置
- CListBox の変数を割当。 (コントロールキーを押しながら、コントロールのダブルクリックで、ClassWizard を開かなくてもできる)
- ヘッダの CListBox を CDragListBox または CCheckListBox に変更。
- プロパティの設定。CDragListBox は、シングル選択、ソートなし。 CCheckListBox は、オーナ描画、文字列あり。
両方の機能を使いたいときは、自分で作って下さい。動的派生になってればできるのにね。

Q: ビットマップで背景を透明にしたい
A: 以下にサンプル作成の方法を示す

新規に AppWizard(exe) で BitmapTest を作成する。SDI でそのまま OK。
新規にビットマップリソースを作成。コピーして、絵を黒で塗りつぶし、マスク(IDB_BITMAP2)とする。元絵(IDB_BITMAP1)は、背景を黒くする。
ClassWizard で CBitmapTestView の WM_LBUTTONDOWN にハンドラを作成。

CBitmapTestView.cpp を以下のように修正

CPoint	g_pt;
void CBitmapTestView::OnDraw(CDC* pDC)
{
	CBitmapTestDoc* pDoc = GetDocument();
	CBitmap	b1,b2,*p1,*p2;
	BITMAP	bm;
	b1.LoadBitmap(IDB_BITMAP1);
	b2.LoadBitmap(IDB_BITMAP2);
	b1.GetBitmap(&bm);
	CDC		dc1,dc2;
	dc1.CreateCompatibleDC(pDC);
	dc2.CreateCompatibleDC(pDC);
	p1 = dc1.SelectObject(&b1);
	p2 = dc2.SelectObject(&b2);
	CBrush	br(HS_CROSS,RGB(200,255,200));
	CRect	r;
	GetClientRect(&r);
	pDC->FillRect(&r,&br);
	pDC->BitBlt(g_pt.x,g_pt.y,bm.bmWidth,bm.bmHeight,&dc2,0,0,SRCAND);
	pDC->BitBlt(g_pt.x,g_pt.y,bm.bmWidth,bm.bmHeight,&dc1,0,0,SRCPAINT);
	dc1.SelectObject(p1);
	dc2.SelectObject(p2);
}

void CBitmapTestView::OnLButtonDown(UINT nFlags, CPoint point) 
{
	g_pt = point;
	Invalidate();
}

ビルドして確認。CBitmap の変数は、適当なところにメンバ変数にした方がよいだろう。ミソは、マスクで書きたいところを消しておいて、書きたいものを OR で書くところであろう。 StretchBlt でもよい。

Q: CListView or CListCtrl で選択を1行全部にしたい
A: 以下の通り
ListView_SetExtendedListViewStyle(list.m_hWnd,LVS_EX_FULLROWSELECT);

Q: CFormView のサイズ調整
A: 以下の通り

void CXXXFormView::OnInitialUpdate()
{
    CFormView::OnInitialUpdate();
    GetParentFrame()->RecalcLayout();
    ResizeParentToFit(); 
}

Q: 多重起動を抑制するには？
A: 以下の通り CXXXApp::InitInstance() の先頭に以下を追加。

	if (!CreateMutex(0,TRUE,AfxGetAppName()))
		return FALSE;
	if (GetLastError() == ERROR_ALREADY_EXISTS) {
		HWND hWnd = ::FindWindow(0,AfxGetAppName());
		if (hWnd) {
			if (::IsIconic(hWnd))
				::ShowWindow(hWnd,SW_RESTORE);
			::SetForegroundWindow(::GetLastActivePopup(hWnd));
			return FALSE;
		}
	}

AfxGetAppName() が、起動ごとに異なるのであれば、他のユニークな文字にする。 Mutex は、使わなくてもいいが、Mutex の使い方の例として挙げておく。（FindWindow 以降だけでもいい。）
Mutex の CloseHandle は不要とのこと。

Q: ショートカットを使いたい
A: 以下の通り

// ショートカットの作成
bool CreateLinkFile(LPCTSTR sShcut,LPCTSTR sDesc,LPCTSTR sTarget)
{
	bool		ret = false;
	HRESULT		res;
	IShellLink*	psl; 
	CoInitialize(0);
	res = CoCreateInstance(CLSID_ShellLink,0,
		CLSCTX_INPROC_SERVER,IID_IShellLink,(void **)&psl);
	if (SUCCEEDED(res)) {
		IPersistFile*  ppf;
		res = psl->QueryInterface(IID_IPersistFile,(void **)&ppf);
		if (SUCCEEDED(res)) {
			if (SUCCEEDED(psl->SetPath(sTarget))) {
				if (SUCCEEDED(psl->SetDescription(sDesc))) {
					WCHAR  wsShcut[MAX_PATH]; // Unicode 用のバッファ
					MultiByteToWideChar(CP_ACP,0,sShcut,-1,wsShcut,MAX_PATH);
					ret = SUCCEEDED(ppf->Save(wsShcut,TRUE));
				}
			}
			ppf->Release();
		}
		psl->Release();
	}
	CoUninitialize();
	return ret;
}

// ショートカット先の取得
bool GetShortcutLink(LPSTR sShcut,LPSTR sTarget,int mx)
{
	bool			ret = false;
	HRESULT			res;
	IShellLink*		psl; 
	WIN32_FIND_DATA	wfd;
	CoInitialize(0);
	res = CoCreateInstance(CLSID_ShellLink,0,
		CLSCTX_INPROC_SERVER,IID_IShellLink,(void **)&psl);
	if (SUCCEEDED(res)) {
		IPersistFile*  ppf;
		res = psl->QueryInterface(IID_IPersistFile,(void **)&ppf);
		if (SUCCEEDED(res)) {
			WCHAR  wsShcut[MAX_PATH]; // Unicode 用のバッファ
			MultiByteToWideChar(CP_ACP,0,sShcut,-1,wsShcut,MAX_PATH);
			if (SUCCEEDED(ppf->Load(wsShcut,STGM_READ)))
				ret = SUCCEEDED(psl->GetPath(sTarget,mx,&wfd,SLGP_UNCPRIORITY));
			ppf->Release();
		}
		psl->Release();
	}
	CoUninitialize();
	return ret;
}

Q: ダイアログアプリの返値を変えたい
A: 以下の通り
- CXXXApp に int m_retCode を追加。
- CXXXApp::CXXXApp に m_retCode = 0; を追加。
- CXXXApp::InitInstance() の if (nResponse == IDCANCEL) に m_retCode = 1; を追加。
- CXXXApp::ExitInstance を以下のように追加。
  int CXXXApp::ExitInstance() { CWinApp::ExitInstance(); return m_retCode; }
こうすれば、spawnl(_P_WAIT,アプリ名," ",0) で返値がとれる。
でもなんかいまいちかな。

Q: ごみ箱に捨てる
A: SHFileOperation を使う。

char	buf[512];
SHFILEOPSTRUCT	fo;
fo.hwnd = m_hWnd;
fo.wFunc = FO_DELETE;
strcpy(buf,file);
buf[strlen(buf)+1] = 0;
fo.pFrom = buf;
fo.pTo = 0;
fo.fFlags = FOF_ALLOWUNDO | FOF_NOCONFIRMATION | FOF_NOERRORUI;
if (SHFileOperation(&fo)) AfxMessageBox(file + " を削除できません");

Q: VC++ の GUI アプリがなんかおかしい
A: リソースの ID の数字がバッティングしているのかもしれない。 resource.h の中で同じ数字が 2箇所以上にしないようにしなければいけない。（実際には、同じでもいいものもあるが、面倒なので全部、違う値にしよう）
また、ライブラリで使用している値とバッティングしている可能性もある。これまで、0-100、1000-1999、30000-39999、60000-69999 の数字のどこかでバッティングしていたことがあった。これまで問題がなかったのは、200-999 だけである。
バッティングしていると、「落ちる」「違うハンドラが呼ばれる」「文字化けする」「コンパイルできない」などの不具合があった。なかなか気づかないことも多い。 resource.h を編集したら、リビルドすること。 resource.h の値の編集には、「Altを押しながらの選択」とExcel が便利である。
Q: ビットマップエディタでパレットもコピーしたい
A: ファイルを差換える
Q:
A: 以下の通り

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