今年も、恒例となった大名さんと四人囃子トリビュートバンド(以下四人囃子TRB)による年末ライブが行われました。
昨年末にPhotoレポートの形式でお送りしましたが、既に四人囃子公式サイトでライブ音源が公開(何と、全演奏が!!!)されていますし、まもなく映像も公開されるそうですんで、正直今回はPhotoレポートで終わりにしよーかと思ったのですが、まあさすがにCATVやADSL、無線なんかの所謂ブロードバンド接続が普及し始めたとはいえ、やはりまだまだISDN64K/128Kや56K公衆接続の方も多いと思います。
そんな方々向けに、つたない文書で伝えるというのも何ですが、2001年12月29日高円寺ショーボートで行われた四人囃子TRBのライブレポートを、今回も掲載しようと思います。
んでは(^^)/。
さて、大名さんのステージも終わり、観客も少し入れ替わり始めます。
そうこうしていると、第一期TRBメンバーの二人のGuitar Player灘井/そーげん両氏、鍵盤の今井嬢が現れ、挨拶を交わします。
ステージを見るとセッティングもほぼ終わり、第三期四人囃子TRBのメンバーがステージに現れます。
ベースのaoさんによる'From The
Vaults'発売記念スピーチ(??)も終わり、演奏スタート。
オープニングはFloydの'Atom Heart Mother'間奏部のリフも使ったインプロ(四人囃子公式サイトでは'21世紀の原子心母'との事...)でスタート、抑えたトーンのギターソロが乗り、ドラムが段々聞き覚えのあるシンバルの刻み、そしてベースがリフを弾き始め、オルガンの白玉に導かれ曲は'おまつり'へ....
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艶のあるオープニングのフレーズがギターから響きます。
元々、第一期の頃から四人囃子TRBの'おまつり'は、その演奏の質は非常に高かったのですが(横浜産音での演奏は名演でした!!)、今回の第三期でもそれは脈々と受け継がれているようで、安心、安心。
PAがちょっとボーカルにエコーを駆けすぎちゃったのですけど、演奏はそんな事で乱れる事はありません。
このオープニングからラストまで、ちょっとしたトラブルはありましたが、PAのバランスが非常に良かったのもご報告しておきましょう。
今回の四人囃子TRBはギターではなくて、鍵盤が二人体制です。
筆者の席からは鍵盤のブースがちと見づらかったのですけど、多分'おまつり'のオルガンソロは高橋氏だったのかな??素晴らしいソロでした。
綺麗なディレイがかかったギターソロからボーカルパートへの返りも非常にスムーズ。
ラストはスタジオ盤のような激しいドラムとギターのカッティングの応酬からエンディングへ。
なんか、2001ワンステップの時みたいなエンディングのギター....
さて、aoさんMCによるお得意のベタなギャグから、お米屋さんが運んできた'泳ぐなプラッシー(勿論、ネッシー^^)へ。
今回は、2001年8月31日の2001ワンステップのアレンジです。
但し、BOXセット発売記念(^^)と言うことで、BOXに収録されていた冒頭'ハマベス'付きのオープニング。
2001ワンステップアレンジですんで、テーマの後、ボーカルがすぐ入るスタイル。
ここでは、鍵盤二人体制が非常に生きた、空間を漂うようなシンセが効果的。
オルガンによるソロ、バックのエレピ等々、この編成の妙が感じられます。
ギターのソロも2001ワンステップでのモリさんのソロを再現しながらも、自分のトーンも混ぜていました。
曲は、このナンバーの最大の難関、ブレイクパートに。
2001ワンステップのように、個々のソロが組み込まれましたが、寅さんのおもちゃサンプラーによる鼓の音(??)はなかなか笑わせてくれました。
でも、このパートの一番の目玉はノイジーなギターソロと、スタジオ盤ではテープ早回しだったあのコミカルなパートをエレピにて手弾きで再現した竹内嬢の見事なプレイでしょう。
これには参った、降参ですm(_ _)m。
曲は、コミカルなコーラスパートへ。
調子っぱずれを装ったギターの上を漂うシンセなんか、細かい再現です。
ここで、寅さんだけだけど、コミカルなボーカルパートからテーマに戻ります。
いやー、BOXセットのボーカルレス'ネッシー'のおかげでしょうか??寅さんのボーカルが綺麗にマッチしていまして、寅さんに座布団20枚!!
今回のTRBの演奏では、これが一番素晴らしかったですね??
BOXセットの準備のお手伝いやらでなかなかリハの時間も取りづらかったと思いますけど、よくぞここまでモノにしましたと言いたいです。
この'ネッシー'は本家の時に感じた、あの感触に非常に近かった....
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実は、既に四人囃子公式サイトのTRBコーナーにも、何と'弘田三枝子 Version'の'空と雲'をリハ中と報告されておりましたが、今回のライブで、ついにその隠し玉(??)がお目見えしたのです。
ちなみに、某Disk Union佐藤さんの連れの方がおっしゃっておりましたが、まさかギターソロまでフルコピーとは!!!!
残念だったのは、せっかく寅さんがボーカルのおっかけやハーモニーをかぶせようとしてたのだけど、ボーカルマイクがオフで入っていなかった事。
ラス前のエレピソロは見事なもの。
ホント、ボーカル以外は今回のPAは見事でしたねー??
でも、四人囃子TRBもついにマニアックな世界に足を踏み入れ始めましたな....ここまでやるとは.....
ちなみに、ボーカルの小林嬢、このバージョンが演奏された30年前には生まれていなかったそうで、うーん時代を感じる一幕であります....
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演奏も佳境に入って来ました。
次は、囃子一番の難曲、'なすのちゃわんやき'。
ここでは、ギターの鈴木氏が大活躍。
ホント、スタジオ盤のまんまに弾き倒します。
今回はスタジオ盤アレンジということでしてバッキングのクラビ系の音を使ったところなんか、スタジオ盤だけではなくて2001ワンステップを思い出しちゃいますな。
リコーダパートはシンセでしたが、これも考えて見れば本家もここんとこは佐久間さんリコーダ吹いてないし....
この曲がなんで難曲かっていうと、囃子の中で一番リズムチェンジが短いサイクルで出てくるんですよね??
曲自体は短い曲なんすけど、かなり緊張しちゃうんです。
でも中間部の静かなパートでのピアノの音の再現なんか、うーんマニアックだなー??
終了後、観客の'良く出来た!!!'のかけ声が....
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時間が押しちゃったみたいですけど、当然最後は14分(と言いながら、結果的には18分強の演奏!!!)のあの曲です。
(ホントはその前に重大発表があったのですけど、それはちょっと未だ書けません。近日中に四人囃子公式サイトにアップされるでしょう)
さすがに、この前後あたりから、メンバーにも疲れが見えてきて、リズムの変わり目がつらそうになってきます。
ちなみに、筆者の席からはドラムの浅野井さんが良く見えたんですけど、浅野井さんの表情を見ていると(まあ、良く知っている曲と言うこともあるんすが^^)、次がブレイクとか、次で拍変えとかが良く判ったりして(^^浅野井さん、ゴメン)。
曲は、オープニングのギターソロ後のシンセのキメではバックに別のシンセの音を流すなど、この編成ならではのアレンジ。
(坂下/茂木両氏在籍時の本家囃子みたいな感じ)
ここまで聞いてきて思ったのは、TRBも演奏が落ち着いているなー??ってところでしょうか??
変に走る事もなく、ゆったりとした演奏はなかなかのものです。
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演奏は、'キンピカの時計....'から後半へ、そして今回の'即発'の目玉は、BOXにも納められていたELPのRONDOスタイルとそれをバッキングにして繰り広げられた竹内嬢のオルガンソロでしょう。
四人囃子公式サイトにも書かれていますように、'Highway Star'、'E' FESTA'、バッハ、第九、A.C.Jobinの'Wave', 囃子の'Buen
Dia'のフレーズ等々まで盛り込んだソロは、何と5分に渡っての弾き倒し状態です。
面白かったのは、そのソロを聞きながら浅野井さんとaoさんが、まだ続くんかー??てな雰囲気で顔を見合わせていたりして。
後半のボーカルは'眠れない、眠れない'バージョン。
ギターのアーミングから、キメのブレイク、そして再度テーマへ。
ここでも、最近のモリさん風のフレーズを挟みながらのギターソロ、そしてシンセのキメ。
白熱した演奏が終わりました....
今回のライブは、BOXセットのお手伝い等々、とにかく時間的にもキツイなかでのリハ、ホントご苦労様でした。
まさに、観客のかけ声ではありませんが、'良くやった'、'良く出来た'でした。
さて、春頃には再びライブをやるとかやらないとか....今回の'弘田三枝子 Version'の'空と雲'じゃありませんが、四人囃子TRBはどうなっていくのか??
もしかしたら、Zep完コピーバンドのMr.Jimmyみたいに、何年のあのライブ完全再現とか、もっともっとマニアックな道に進んでいくんでしょうか??
そんなこんなで、次回をまた楽しみに待つとしましょう。
そして、今回、来場出来なかった方々も、次回は是非!!!
某Disk Union/佐藤さんが連れの方を誘った一言は、'面白いから、とにかく行こう'だったそうですから....
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