21世紀に帰ってきた.....Part-1(2002.11.10)

 11月も早くも初旬を過ぎ、段々寒さもきつくなってきました。
今年の冬は寒そうです。
そんな中、GG&F、そして初期Crimsonを構成していたメンバーが集まり、欧州ツアー後、ついに日本の地に降り立ちました。
そう、21st Century Schizoid Bandです。
今回は、そんな21st Century Schizoid Bandの日本公演二日目、東京公演最終日116日のライブレポートを。
では(^^)/。


 ここのところ、何故かライブを見に行くと、その殆どが新宿厚生年金大ホールになっちゃってます。
先日の'Rock Legends Vol2'しかり、来年4月の本家Crimsonの東京公演も厚生年金三連発だそうです。
まあ、'Rock Legends Vol2'の事もありますんで、今回はPA大丈夫かな??と心配していたのですが....
今回の21st Century Schizoid Bandの方は、開場18:30、開演19:00と、とりあえず仕事が終わってからダッシュすれば何とか間に合う時間設定でした。
会場に着きますと、観客が会場に吸い込まれていきます。
しかし、そこで思ったのが人の事は言えないが、とにかく年齢層が高い!!!
'Rock Legends Vol2'より確実に7歳は上って感じです。
いつものように厚生年金大ホールでは入ってすぐのところにグッズ売場があるので、そちらに行ってみます。
今回、21st Century Schizoid Bandが自分たちのサイトで販売しているオフィシャルブートレグを販売するというのを聞いていたので、物は試しと買っておこうと思った次第です。
ところが、何と115日初日で完売しちゃったとか???
(噂では116日分を宿泊先に忘れてきたなんて話もありましたが、大阪公演でも売り切れ状態だったそうなんで、ホントに完売しちゃったんすね??)
しょうがないんで、会場入りして自分の席に着きます。
何せ時間ギリギリでしたんで、ステージの機材チェックをする暇もありませんでしたが、一応自分の席から見える範囲でも各メンバーの立ち位置は確認出来ます。
そんなこんなしていますと、客電も落ち、何かストリングス系の音で構成されたコーリングシグナルが流されます。
その音の中、メンバーが登場。
舞台右手のPianoKORGの横にIan、その左にPeterがベースを抱えて立っています(やっぱ、でかいわPeter^^)。
当然中央後方にはMichaelがツーバスのキットに鎮座します。
舞台中央前方にMichaelの娘婿のJakko、一番左のKORGの後ろにバリトンを抱えたMel
曲は'A Man, a City'でスタート。
MelのバリトンとIanのアルトがあの特徴的なイントロダクションを奏でます。
一部で一曲目が'Pictuer Of A City'と書かれている事がありますけど、これ間違い。
テーマリフのお尻が跳ね上がってましたんで、今回は'A Man, a City'が正解。
でも、JakkoのボーカルはどっちかっつーとBozに近い唄い方。
本家の方ではFripp翁の印象的なギターカットが鳴り響く部分は何故かIanがエレピの音で担当。
中間のギターリフから静かなソロパートではIanがソロをとります。
しかし、考えてみれば、この曲ってJakkoを除いた四人は何らかの形で演奏してたんだなーなどど感心することしきり。
('Pictuer Of A City'ではPeterもベース弾いていたわけだし...)
さてPeterのベースの方は、かなり遊びが多い感じで、Michaelと好き勝手に絡んでた感じです。
時折何故かチョッピングも入ったりして。
('80年代に、某ニューウェーブ系シンガーのバッキングオーディションに落ちた原因は何だったのでしょう??)
曲は、Poseidonの流れのように'Cat Food'へ。
ここではKeith Tippetと比べるのはかわいそうですけど、一応ピアノトーンをIanが担当、Melはテナーに持ち替えです。
多分、KORGのピアノトーンを使用したのは普通のピアノじゃ、早弾きがキツイからでしょうな(^^)。
この曲も元々はIanのオリジナルなんで、ここで演奏されても不思議は無いか....
ちなみにMichaelのドラムはツーバスをかなり効果的に使っています。
良く見るとハイハットもツイン(左右)みたいです。
一曲目、二曲目はちょっと緊張したのか、リズムがスクウェアというか、きっちりかっちりしてMichaelらしくないなーなんて感じもちょっとありましたが。
次はIanのソロアルバム'Drivers Eye'からPeter Sinfieldとの久々の共作で話題となった'Let There be Light'。
まあ、劇的タイプの曲ではあります。
中間部ではJakkoMelによるツインフルートなんていう珍しい(??)場面もありました。
(そうそう、Jakkoもフルート吹けたんすよね??)
そして続いて、今度はMichaelのソロアルバムから'Progress'。
かなり出入りの激しいリズムの曲でして、でもこの曲ではGiles兄弟が大活躍の巻でして、とにかく縦横無尽のリズムが展開されます。
正直に言えば、この曲は楽曲の良さよりも演奏を聴いて楽しむ曲ですな、うん。
曲は前半の山場というか、'The Court of the Crimson King'へ。
ちょっと出だしのドラムが危うかった??
残念ながら今回のストリングスの音なんですけど、多分Steve Hackett & Friendsとは違い、Mellotronのサンプリングでは無かったようです。
ちなみに、今回の日本公演ではあの厚見玲衣氏が自分のMellotoronをバンドに貸し出そうとされたそうですが、あっさり拒否されたそうです。
(情報提供'Tokyo Mellotron Studio 管理日記'より)
確かにトラブルの多い楽器ですんで、使う方もナーバスになるでしょうな。
ただ、残念なのはKORGから出てくる音が立ち上がり(アタック)がきつくて、ちょっとMellotronの代わりにはなーって感じでした。
まあ、コーラスもきちんと入っていたし、ラストは三声コーラスで終わりましたんで、よしとしませうか。
でも、この曲でのMichaelのドラムが殆どスタジオ盤状態だったとこにはビックリしましたねー。
まさか、手癖では無いでしょうしね、あのドラムは....


 さて、今回は21st Century Schizoid Bandのライブレポートをお送りしようと思ったんすけど、ちょっと都合で前半戦のみとさせて頂きます。
今週末あたりには、後半戦も含めた完全版をお送りしたいと思いますので、今しばしのご容赦を。
んでは(^^)/。

To Crimson