前回の'ProJeKct ZERO ≒Crimson〜ProjeKct
One & ProjeKct Two(99.03.22)'のPSでも書いたように、Crimsonのライブによるベスト盤が発売されました。
発売直後に購入したのだけど、一応噂には出ていた未発表音源も入り、1969年から1996年までの各メンバーでのライブ音源と、'ProjeKct ONE'及び'ProjeKct
TWO'のライブ音源を交えて、なかなかまんべんなく収録された内容になっています。
そこで、今回は、この'CIRKUS The Young Persons'
Guide To King Crimson LIVE'を取り上げてみませう。
今回のベストライブ盤、タイトルが示すとうりジャケットもCIRKUSの風景が飾られております。
ただ残念な事に、'LIZARD'/'CIRKUS'のライブ音源は収録されておりません。
で、中身のほうはと言うと、Fripp翁が以前から発言しているとうり、多分近日中に発売されるであろう'96年のMEXICO音源や、既にDGM
Clubで通販が行われている'72年のUSツアーのJacksonville音源、同じくOrlando音源(未発表)、それに'74年のFrance Besancon音源(未発表)とともに、既に発売されているBOXセットやライブ、ビデオ音源で構成されています。
多分、今回の一番の目玉は、'EarthBound'以外、公式には公開されていない'72年の音源ではないではしょうか??
'74年のFrance Besancon音源は、まだしもMEXICO音源はまもなくフルレングス盤が出るでしょうし、他の音源は既発のものですので、今回のお話の中心は'71〜72年の音源のお話としましょう。
(一応、DGM Clubの音源も日本のみ正規発売される噂もありますけど.....)
さて、ついでと言うわけではないけど、'71年の音源を二つ程紹介しておきます。
まずは、'ISLAND'録音終了後に行われた秋のツアーの音源で、この音源の貴重なところは、多分この秋のツアーでしか演奏されなかった'ISLAND'のタイトルナンバーが収められているところでしょう。
ただ、残念ながらTippet Groupが結局ツアーの参加を断った事もあって、Guitarのアルペジオとフルートをバックにした演奏で、ちょっと寂しいところもあるのだけど、最後のメロトロンでの盛り上がりもあり、非常に貴重な演奏と言えます。
この秋のツアーは'71年12月に発売される'ISLAND'のプロモーションも兼ねていたのだろうと推測され、タイトルナンバーを含む'ISLAND'収録曲の内、'Prelude:Songs
of The Gulls'を除く全曲が演奏されている訳です。
また、'CIRKUS'(これも、TippetがいないのでFripp翁が情けないエレピを弾いています)や'PICTURES
OF A CITY'もこの当時のレパートリーになっていましたし、ラストもしくはアンコールは'21世紀の精神異常者'もしくは'GROON'、'Davil's
Traiangle'が演奏されていたのでした。
お次は、'COMPLETE
WOLVERHAMPTON'。
ただ、こちらの音源、'71年の9月10日の音源との事だけど、実はツアーリスト上ではこの日のライブの記録が無い。
('71年10月9日のPreston Public Hallが正解?? 加筆'99.03.31)
ただ、収録曲等を考えると、やはり'71年秋のツアーの音源であることは間違い無い。
一応、'COMPLETE'と名打ってあるようにほぼフルレングスの収録です。
まあ、音の方はオーディエンス録音なので、その辺はさっぴいても、先の'LOST
ISLAND'とともに、'72年のUSツアーと違ってまとまった演奏をしようとしている事が良く判る。
こちらの音源では、'POSEIDON'収録の'CADENCE & CASCADE'(ある意味では因縁の深い曲ですな、これは)が収録されているのが、貴重と言えば貴重。
ちなみに、この秋のツアーでは'LIZARD'の'Lady
of The Dancing Water'も演奏されていることも判明しています。
でも、個人的には先のライブも含めて、'71年のツアーの白眉は、やっぱFripp翁の情けないエレピが聞ける'CIRKUS'なんじゃーなかろーか。
考えてみれば、CrimsonのLPの中で一番不遇を囲っていたのは、なっんてったって'LIZARD'だし、少なくともライブの曲が足りない事もあったのだろうけど(ちなみに、'71年の春のツアーでは'IN
THE COURT OF THE CRIMSON KING'や'GET THY BEARINGS'も演奏されている〜加筆'99.03.31)、'LIZARD'の曲がわずか2曲とはいえ、'71年秋のツアーで演奏されているのは貴重な事実じゃーなかろーか??
(ちなみに'CIRKUS'は'72年のツアーでも演奏されている)
さて、今回は、CIRKUS The Young Persons'
Guide To King Crimson LIVEをサカナに、'71〜72年のCrimsonのライブについて書いてみました。
こう書いていて思うのだけど、やっぱ音が悪いとはいえ、'72年のJacksonville音源をDGM
Club用だけに出すのはもったいないなーってのが本当のところじゃーないだろーか。
やっぱせめて日本だけでも良いから正規発売にこぎ着けて欲しいと思う次第なのであります。
PS: |
DGM Clubの音源は、どうやら日本のみ正規発売されそうです。 多分、第一弾は夏前までに'Live at The Marquee 1969'、'Live at Jacksonville 1972'、'The Beat Club, Bremen 1972'の3枚(DGM Clubで既に発売済み)が3枚組BOXセットとなるようです。 注目は、'69年のMarqueeライブ(最初期のライブ音源、ブートも存在するが、かなり問題〜マスターの問題??があった)と、Jamie Muir参加の'72年のBeat Clubの音源でしょう。 特に、Jamie参加の音源は多分まともな音のものは、LDにもなったBeat Club音源程度しかない筈ですから。 |
PS2: |
何と、今年の12月にCrimsonとしての来日がありそうです。 ただ、やはりBillのスケジュール問題('99年9月まではソロ活動)がありますから実際にいっしょに来日するか問題です。 Fripp翁はBill抜きも考えているようですが、果たしてどうなる事やら.... ちなみに、これは絶対にガセだろうけど、今回の来日はCrimsonデビュー30周年記念ライブ(これは本当)と言うことで、一部を現在のCrimson、2部は昔の曲だけのライブをやるっていう話があるそうだけど、こりゃー絶対にガセでしょうな。 |
PS3: |
久しぶりにDGMのサイトを覗いたら、何とびっくり。 Fripp翁所有のCrimson時代の6台のメロトロンをInterNetでオークションにかけていました。 当然、パーツのスペアやリペアは無しなんだけど、何と'69年当時に使用していたMarkUも2台、売りにだされてるのには、ダブルでびっくり(^^)。 もうメロトロンは必要無いと翁も考えたのでしょうか?? どなたか、お金に余裕のある方はどーぞ。 |