前々から噂のあったKing Crimsonの1969年伝説のHyde
Parkライブのコンプリート版がついにパイレーツの雄、Scorpioレーベルから発売されました。
出るという噂はかなり前からあったのですけどどうもトラブルがあったようで、かなり遅れましたね、これ。
で、内容のほうはというと、さすがScorpio、あのHyde Parkライブを多分セットリストどうりに収録してくれました。
まあ、さすがに年代もののマスターですからトラブルもそこかしこにありますが、それでもこれだけの音源が陽の目を見たのは、凄い事でしょう。
うーん、でもきっとFripp翁はご立腹だろーな.....
そんな、Hyde Parkライブの音源を紹介しましょう。
さて、こちらが正真正銘(と思われます.....あ、何だか少し自信がゆ、ゆらぐ....)のRolling
StonesのHyde Park Free Concertでサポートアクトとして演奏をしたときの音源です。
客入れバンドのようだったThired Ear Bandの演奏の後、登場しその場の観客(ホントに65万人もいたのかねー^^)を釘付けにしたという話も、あながち嘘では無いでしょう。
音もほうも、この当時のライブテープとしてはかなりまともです。
ただ、逆に音が良すぎて、疑り深くなったりなんかして....
どうも雰囲気的にはかなりステージに近い場所で録ったオーディエンスかな??って気もしますし、卓からのラインかも....
ただ、途中で幾つか機器を操作する音が入っているので、やっぱオーディエンスなのかな?????
まあ、'The Collector's King Crimson'のシリーズに入ってもおかしくないような極めて良質な音源と言えます。
一部音切れがありますが、そこはしょうがないところでしょう。
それと、CDの印刷がなかなか凝っておりまして、懐かしのIslandのピンクレーベル印刷となっております(^^)。
さて各収録曲のほうですが、さすがに野外、しかもあの観客の数にびびった(^^)のかは知りませんが、一曲目の'Scizoid
Man'はMichaelのドラムがかなり走っていて、リズムはちとやばいです。
が、それでも何とか持ちこたえた演奏をしたのが、このバンドが当時並の新人バンドで無かった証拠でしょう。
二曲目の'In The Court Of The Crimson King'ではバンドも本来のペースに戻ったようですが、やはり当時のライブですからモニターもまともじゃないんでしょう。
コーラスパートは、ちょっとガナリ気味です。
三曲目は、クレジットミスで、実際は'Get Thy Bearings'。
さて、この音源の一番の注目点は四曲目以降。
四曲目に演奏されたのは'Epitaph'なのですけど、これがかなり珍しいバージョンでありましてイントロの後のボーカルがセカンドバースのメロディーラインで入って来る。
しかもサードバース(訂正:何勘違いしてたんでしょう、セカンドバースの間違いでした〜2000.05.13誤記訂正)の後のスタジオ盤ならクラリネット、ライブならフルートのソロになるところから、当時のライブでのインプロ用ナンバー'Mantra'にいきなり突入していくのです(注:CDのクレジットには詳しく書かれていません。全てを'Epitaph'としてクレジット)。
'Mantra'以降は当時のライブセット特有の流れで'Travel Weary Capricorn'〜'Happy
Family Riff'と続きます。
そして一番おもしろいのがラストの'Mars(CDのクレジットは'War')が、超ショートバージョン、何と三分版なのです。
多分、巻きが入ったのでしょう。
このRolling StonesのHyde Park Free Concertでは、Stones、Crimson以外に三つのバンドが前座(プラス、Third Ear
Bandが客入れ)で出演していますが、この当時の一バンドの演奏時間というのが、大体トップビルのStonesが一時間から一時間半といったところで、前座は大体30分から45分というのが相場です。
(数バンドによるパッケージツアーの場合、前座が10分から15分なんてケースもありました)
このHyde Park Free ConcertはStonesの演奏のみビデオ化されていますが、そのビデオを見ると未だ明るい時間に演奏していますから、多分Crimsonに与えられた演奏時間も40分程度と見るのが妥当でしょう。
事実、Hyde Park音源の部分はほぼ40分程度で収録されていますし。
ちなみにセットリスト的にも当時のCrimsonが演奏していたセットリストを短くしたものだというのが良く判ります。
あ、一応、ボーナストラックも入っていますけど、こちらオフィシャルの'Epitaph'ライブのPlumpton
Festival及びMarqee音源のコピーです。
(一応、'Epitaph'ライブは欧米では通販のみですから、持っていない人には価値のあるボーナストラックかもしれませんけどね....)
まあ、その辺からもこのCDが多分、ホントのHyde
Park音源だったのでは無いかとも思える点なんですが....
でも、これだけ良い音だと、Fripp翁、対抗して'The Collector's King Crimson'にこの音源、組み込んじゃうんじゃーないですかねー。
まあ、そうなるならそうなるでも良いのですけど、それまでの繋ぎにはなるでしょう??この音源??