先日新聞にも載りましたけど、東芝ビデオ修理対応事件、色んなところで波紋を呼んでいるようですね。
でも、こんな話は多分氷山の一角で、同じ話は至るところに転がっていると思うのです。
そうゆう筆者もオーディオ関連の製品の修理では、色んな事がありました。
今回は、そんなお話を紹介しながら、'ユーザの逆襲'と題して書いていきませう。
筆者も、修理に出したものがなかなか治らなかったりしてメーカと丁々発止となった事が幾度かあります。
例えば、
1:N社の場合
今じゃ家電関係はやっていないけど、昔はこの会社もオーディオ・ビジュアル関係の製品を多数製造/販売していたのであります。
筆者は、ここのアンプを10数年使用していましたが、製品自体はさすがに発売当時にマスコミで絶賛された事もあって、非常に満足のいくものでしたね。
ただ、サービスは最悪でした。
一度、修理に出したのだけど、何と修理に一ヶ月以上かかって(あんまし長いので途中でそこの本社のお客様相談センターにクレームを入れたら、1週間後に治ってきたのですが....)、結局治ってなくて、サービスセンターの偉い人を呼びだし、再度クレームをいれ、'2週間以内に修理する'、'修理出来なければ、同機種を提供、もしくは定価で買い取る'、'修理期間中は同クラスの代機を貸し出す'の3点を念書にして修理に出したけど、結局、治らなくて倉庫に眠っていた同機種の提供を受けました。
まあ、あの当時冷蔵庫からエアコン、オーディオにテレビ、その上パソコンまでサービスマンは修理しなければならなかったそうなので、まあ修理するのは能力的に無理だったのかもしれませんね。
ちなみに、この会社のオーディオ部門は独立して、非常に良質の製品を発表していますけど。
2:S社の場合
こちらのほうは、例の東芝ビデオ修理対応事件の方が誉めてましたけど、筆者はエライ目にあっています。
何と修理に出したCD/LDプレーヤがまっぷたつになって帰ってきたのです。
正確に言うと治ってたのが、配送がいい加減で何と落としちゃったらしいんですね、これが。
良くみるといたるところにキズがあって、色んなところがガタガタしてるんで、S社のサービスマンの偉い人を呼びだして見せたら、さすがに青くなってお持ち帰りになったのです。
それで後日電話で聞いたら、開けてみたら中のダイキャストのシャーシがまっぷたつになっていたと言うわけです。
さすがに、S社も責任を認めて、同レベルの製品か定価での買い取りを要求すると、定価で買い取って貰う事になりましたけど。
まあ、信じられない、ホントのお話なのです。
逆に、T社の4トラックカセットの修理の際はサービスマンの技術力の高さに感心したり、P社の初代LDプレーヤはメーカの面子をかけて本社や工場の技術者を派遣して修理する話とか、さすがと唸らせる話も沢山あります。
でも、確かに最近の製品はオンサイト(出張修理)で治すのが難しいものが増えたのも事実みたいだし、街の電気屋さんも正直言って治す自信のある製品が少なくなったとも話しているのも聞いたことがあります。
まあ、筆者の場合はメーカ側が責任を認めた訳だから、こちらには損害はなかったわけなんだけど、今回の東芝ビデオ修理対応事件は、メーカ側の対応のほうが問題だと思いますよ。
筆者のケースもかなりのもんだと思いますけど、メーカ側の対応はそこまではいかなかったもんねえ。
今後、東芝さん、対応を誤るともっと大変な事になりますよ、これ。
そう、ユーザは自己の権利に目覚めて逆襲を始めているのですから。
そういえば、先日NTTドコモがようやくあの土管声対策に乗り出すそうな。
なんてったってアクセス数の増加をハーフレートでごまかしていたのが、J-PHONEやcdmaOneの音声品質に押されて何とかせねばと今回の対応になった見たいですけど、これも間接的なユーザの逆襲だと思うのです。
だってユーザは、音が悪いからドコモを避けたのは事実なのだから。
でも、東芝ビデオ修理対応事件みたいなことがMicroSoft製品で起こったらどうでしょう??
まあ、企業ユーザの間では起きてるんだけど、コンシューマが本気になると怖いよー。
ホント、デジタル家電に搭載されたWindows系のOSがブルーバック起こしたら、きっとタダじゃすまないな。
まあ、ただじゃすまないから家電メーカはそれなりの努力をしているのだけど、MicroSoftにそこまで出来るかねー??
(でも、PCの時と同じで責任はデジタル家電メーカに押しつけるかもしれませんが.....)
そう、目覚めたユーザの逆襲は進んでいるのである......
あれ、そう言えば最近買った洗濯機と電子レンジとエアコン、全部東芝製品じゃん!!!!
壊れたとき、怒鳴られないで修理してもらえるかな、これ......