あー、しんど...ついに風邪をひいてしまいました。
仕事先で無茶苦茶流行っている中、'お??今年はひかんかな??'なんて思っておりましたら、何と連休が全部潰れてしまいました。
いやー、平熱が35度台の人間に37.5度はしんどいっす。
さて、そんな事言ってる暇があったら、筆を進めろと....言うことで、今回は、今月頭に六本木STB139で行われた、鼓絆の打ち初めライブ'輪舞・ロンド'のライブレポと行きませう。
異能派和太鼓集団、鼓絆、そのステージの全貌やいかに???
んでわ(^^)/。
ご存じの方には耳タコでしょうが、鼓絆は世界的な活動で知られる西野恵氏を中心に、ハルヲフォン/PEGMOで活躍後、和太鼓の道に入った恒田義見氏、元安全バンド、そしてCM界の職人/長沢ヒロ氏、バッキングやスタジオ等でも活躍する田中博信氏、同じくバッキングやプロデュースで活躍する下谷一夫氏が集まり、和太鼓とドラム、ギター、そして打ち込みまでも交えた、まさに異能派というべき演奏を続けているバンド(って言って良いんですかね??)なのです。
既に、欧州や米国のツアーも行い(昨年は北京公演も計画されていましたが、政治情勢等の問題で中止になったのは、ファンの方はご存じのとおり)、世界的にも知られた集団なのです。
日本でも、ここのところ、年数回のライブを六本木のSTB139を中心に展開しておりまして、今回レポするライブは2005年の第一弾、まさに打ち初めなのでありました。
筆者は、一昨年の安バン再結成ライブの時から恒田さんと知り合いになりまして、昨年から鼓絆の追っかけ状態となっているのでありました(^^)。
昨年の伝説となったダイアナメグ登場の'ありえない!!'以来、鼓絆のライブを毎回楽しみにしている筆者でありましたが、今回は何とタイトルが'輪舞・ロンド'とあります。
筆者は、恒田さんから聞いた瞬間に絶対こーなると予測しておりましたが、それを上回るライブが今回、展開されたのでありました....
動員はどーだ??
今回のライブ、事前に恒田さんより'正月明けは動員がきつい!!!'というプレッシャーを受けまして、こりゃ絶対に行かねばならんな??と思っておりました。
ただ、個人的には週末土曜日のライブって事で平日よりは行きやすい訳です。
で、STB139に18:00頃着いてみますと、整理番号の配布が行われておりました。
一応、貰っとこうかと(と言っても、STB139でライブ見る時は場所、決めているんですけど....)思って、貰ってみたら、偉い若い番号....うーむ、確かに今回は動員的にきついのかな??と思いながら、時間がありますんで、六本木の街へ軽い食事を取りに去っていったのでした....
ダブルD、そして日本のRon(?)登場....
さて、そろそろ開場時間です。
一応、整理番号持ってますんで、19:00に会場に向かいます。
STB139に着きますと、意外と人が集まっております。
とりあえず、整理番号順に並んで、入場し、いつもの席に....
さーて、動員はどーですかね??と思って見ておりましたら、何のことは無い、結局、開演前にはほぼ埋まってしまいました。
さすがの動員力でございます。
そんなこんなでビールでも飲みながら開演を待っていますと、Daimyoさん登場、挨拶して別れます。
で、その後日戸氏も登場、最近(?)お得意の白の毛皮のジャケットです(^^)、うーむ、ロッカーしてますな(^^)。
あれ、今回はプ(あ、違った...)、Janiちゃんは来ないのかな??なんて思っておりましたら、囃子の大二さん登場。
STB139、始めてだそうで、とりあえずDaimyoさん達の集結している席を案内しておきました。
大二さんも鼓絆の演奏を聴くのは始めてとか??
さーて、西野さんのおけ胴にビビって貰いましょうか??
斎雷神〜冬原の花〜 飛竜三段がえし
ステージにメンバーが登場、いつものように和太鼓四名、ヒロさんの鳴り物で'斎雷神'でスタート、毎回、ステージの最初は和太鼓を大々的にフューチャーした演奏でございます。
西野さんの太鼓の音の深い事、深い事。
それに絡む恒田さんの二丁囃子、田中さんの銅鑼、下谷さんのおけ胴....これって凄い濃い演奏です。
そして曲が終わり、恒田さんのMC、打ち初め宣言!!!そして曲はヒロさんのボーカルをフューチャーした'冬原の花'へ....
この曲が、また良いんだわ、中間のベースソロ、和太鼓、ドラム、ギター、ベース、鳴り物、そして打ち込みが不思議な調和を醸し出すのが、鼓絆の世界...
ちょっと、PAがまだ馴染んでませんでしたが....
再びステージでは和太鼓の古典'飛竜三段がえし'。
ここでは西野氏の口上、祝詞が観客の拍手を誘います。
でも、演奏は、これまた迫力たっぷりの和太鼓のアンサンブル。
こりゃ、外人にも受けますよね???
輪舞??No RONDO
さてさて、ステージは今回のライブテーマ'輪舞・ロンド'へ....
観客席から見てステージ右手に日本HAMMONDのX-2(懐かしー!!)がレズリーとともにセッティングされております。
その奥にはPro-1、その脇にはアンテナらしきものが???
そう、今回のライブのゲストの為のセットアップです。
そして、恒田さんの'パンキッシュに'のMC、ドラムが激しいリズムを奏でる中'Great Hammond
Player'川井健氏登場!!!
曲は、EL&Pスタイルの'Rondo'!!!
X-2と健ちゃんの格闘が始まります。
えーんかな??和太鼓に合うんかな??と思っておりましたが、演奏はガンガン進みます。
ちょっとリズムがEL&Pやオリジナルとは違う感じではありましたが、健ちゃん、お約束のKeithスタイルでウィンドミル・チョップも繰り出しております。
で、本題の和太鼓に合うんか??ってとこですが、これが合うんですよ....
テーマに続いて、西野さんのまえ打ちのソロが、全然違和感ないんですから....ちゃーんと和太鼓が'Rondo'してるんです!!
それを引き継いでの健ちゃん、必殺のテルミンソロ、アンテナに触りたくてしょうがない恒田さんが、そこには居たのでありました(^^)。
そんでPro-1によるソロ、このソロがまたこのまんま'Hoedown'辺りに雪崩れ込むんじゃないかい??って感じ?オルガンに戻って、'Nut
Rocker'のテーマも....
当然健ちゃんお約束のオルガン上への直立も登場。
今回、残念ながらグラインダー鍵盤削りは会場側から消防法でダメを食らいましたが、そんなことはお構いなしに、X-2の鍵盤にストンピングクラスター攻撃が繰り広げれます。
もう完全にペースは健ちゃんペース、観客の乗りも凄いですし、和太鼓の絡みがまた凄いんだ、これ。
ラテパーとは、全然違うノリ。
短めのドラムソロから再びテーマ、そしてウィンドミル・チョップ....
演奏終了後の拍手が凄かったもんなー(^^)/。
この後、'もう一曲、やりたくなっちゃった'の声から、恒田さんのボーカルで'青い影'(^^)、中間部には西野さんの篠笛ソロ付きと来ました。
いやー、MCの'某バンドも来てますんで、目にモノ見せないと'が最高でした(^^)。
ちなみに、ステージ向かって右手で大騒ぎ、'反則だー!!'と叫んでいたのは???
演奏は、この後、西野さんのソロによる'御渡り(御神渡り??)'、そんで'めでたき'....
前半の主役、完全に健ちゃんでした(^^)。
でも、それを許しちゃえるところが、鼓絆の懐の深さなのですよね??
夢かうつつか〜MESSAGE、そして天鼓part-2へ
ライブはいつものように二部構成、しばしの休憩後、メンバーがステージに戻り、曲は'夢かうつつか'へ。
この曲、非常に親しみやすいメロディーで田中さんとヒロさんのボーカルの絡みが見事です。
で、ラストの和太鼓パート、こんだけメロディーのある曲と和太鼓が綺麗に絡めるところが、何度も言いますが鼓絆の世界。
ステージにはドローンとメロディーが流れる中、鳴り物と太鼓が絡み合う、荘厳な'森のめざめ'、何かドローンとメロディーだけ聴いていると欧州のシンセ物に感じちゃいますが、和太鼓と鳴り物が入ると全然違う世界になるのが心地よいのであります。
いつの間にか、大二さんがサウンドチェックに歩き回っております....
そして、曲は鼓絆ならではの'御神楽じゃい'でにぎわしい世界が展開されていきます。
でも、これってリズムは実はファンク??
この後が、鼓絆の真骨頂とも言える'ECHO〜MESSAGE'....
綺麗なピアノのメロディーが繰り返され、そこに厳かな雰囲気で西野さんのおけ胴が響きます。
そしてシンセのドローンが流れるなか、心臓の鼓動のようなおけ胴が静かに、そして大きく鳴り響き、田中さんのほら貝のソロ、西野さんの篠笛。
田中さんとヒロさんのボーカルが流れる、和太鼓が力強いリズムを奏でて行きます。
ギターとベース、シンセが絡み、日本の昔と現代の音楽が交差しながら、新しい響きを鳴らしていく様、それが鼓絆の真の姿に他ならぬと感じずにはおれない瞬間なのでありました.....
しめとまえうちによる西野さんのソロ、それにおけ胴、まえうち、二丁囃子、鳴り物が絡み合い、観客の声援も最高潮....再びテーマに戻り、そしてステージは大団円へ...
一旦、ステージは終わりを告げます。
観客は、しかし再び鼓絆の音を望みます。
アンコールに応えて、再び登場の鼓絆、演奏は'天鼓part-2'へ。
ここでも、打ち込みと和太鼓のアンサンブルの見事さが目を引きます。
それと第一、誰もクリックをモニターしてないんじゃないかな??クリック聴かずに打ち込みと合わせて演奏してるってとこがホントに凄いとか言いようがないです。
演奏は和太鼓と鳴り物のアンサンブルへ....
もう、ここまで来ると、音とリズムに巳を任せるしかないでしょう.....本当に。
静かにドローンのテーマが絡み合う中、ステージを終わりを告げます。
鼓絆のライブ、これは体験と経験が己を満たす瞬間となるのです。
さて、鼓絆のライブレポ、いかがでしたでしょう??
いつも聴いていて思うのは、絶対にPeter GabrielのReal World Recordsにデモを送るべきって事。
絶対にPeterが気に入って、次のワールドツアーで'In Your Eyes'を一緒に演奏出来る事、請け合い(^^)!!。
終演後、大二さん、Daimyoさん、日戸さんとともに楽屋を訪問させて頂きましたが、終演後のメンバーのみなさん、ホントお疲れ様でした。
まー、そこでのお話や、打ち上げのお話(さすがに筆者は同席しておりませんが^^)は、置いといてっと、とにかく、是非、鼓絆のライブは経験すべきですな。
絶対に損はさせませんと、恒田さん達は多分、自信満々で迎えてくれる事でありませう。
んでわ(^^)/。