20世紀鋼鉄の男〜月面サマーツアー1998(98.08.16)

月面讃歌三方背BOX-FRONT 7/24から8/10にかけて、Moonridersの久しぶりのツアーが行われた。
当然、筆者も初日7/24の赤坂ブリッツでの公演を見たわけで、このライブのレポートを掲載しよう。
本当は、もっと早く公開する筈だったのだけど、
Moonriders WEB Serverでの'ツアー終了までネタばらし厳禁'の命と、プライベートで色々な出来事があって、ここまで遅れた事は、ちと残念ではある。
では、気を取り直して、7/24のライブレポートといきませう!!!


 7/24のブリッツは、何と1Fも含めてスタンディングではなく全席指定席だったのに、まずびっくり(当然前売り券で知ってたけど)。
実は、チケットが1枚余ったのでダフ屋のおっちゃんに'2F席ない?? 2枚と交換でいいから(ブリッツは2F席のほうが全体を見渡せていいんだよね)'と声をかけると、結局何と最前列のチケットと交換してくれた。
その時、ダフ屋のおっちゃんの一言'やるほうも年寄りだけど、見るほうも年寄りが多いから、椅子席なんだよな'。
悪かったよ!!!!
で、会場に入ると、さすがに一番前は首がしんどそうだな??と思っていたら、隣の席の女性の友人(こちらも女性)が前から6列目のど真ん中に離れていると聞いて、'じゃ、交換しましょ'ということになり、結局その前から6列目のど真ん中という
超ベストポジションを確保出来たのでありました(^^)。


月面讃歌FRONT さてコンサートのほうは、ステージ後ろに大きな月が映し出され、最初に最新アルバム'月面讃歌'に収録されているインスト'月面讃歌'にのって、何とメンバーが'月面讃歌'のブックレットの衣装で登場。
ちゃんと手には、ブックレットで使用した小道具も持って、一応イメージは月面探検隊ってところでしょうか??
でもさ、あの服、滅菌室なんかに入る時の防護服だよ??
あれで月面に行ったら、まず生きていけないよー。
暑かったろーな、年寄りにはこたえただろーな。
等と思いながら見ていると、曲がテクノ版'気球と通信'に変わると、何とその衣装のまんま、踊りだす始末。(でも、かしぶちさん、ダンスが一人だけズレてたんですけど^^)
そして、一人ずつ衣装を脱ぐと空気が排出される時のようなSEもついて、雰囲気を出す凝りよう。
当然、あのお歳でブックレット同様、
全員金髪のインパクト!!!
ちなみに、衣装を半脱ぎ状態で'Who's gonna die first?'突入、いきなり観客総立ち状態。
この演奏、良明のSGダブルネックと慶一のボーカル以外は各メンバー衣装脱ぎに時間がかかるので、多分コンピュータのバッキング、衣装が脱げたものから演奏に加わるという変則パターンでありました。
でも、良明のGuiter、気合入っていたな。
開演前も含めて、周りを見回すと当然お歳の方も多いけど、意外に若い人も多かったと思うな。
それになんといっても女性の多い事。
冷静になって周りを見回すと妙齢の女性から若い女性にずらりと囲まれた席にいることに気づいて、ちょっと筆者たじろぐ(^^)。
ステージの配置は、以前に雑誌'Player'で慶一が語っていたように前列左下がりぎみに慶一、フロントマンは、最強のツートップ(??)、クジラと良明。
第二列左に徹ちゃんとFouちゃん、そしてドラムのかしぶち氏。
この後、'
月面讃歌'から5曲を演奏。
今回の'
月面讃歌'は、何と言ってもMoonridersのテイク1曲ずつを外部プロデューサやリミキサーが好きにいじくり倒すという大御所ならでは余裕の作り。
でも、ライブとなるとどう演奏するのか、ちと不安もありましたが、結局自分達のアレンジで演奏した感じでしたね。


 この後アコースティックセットに突入。
実は、ステージ右側にかなり空間があるなー??と思っていたら、そこに慶一、クジラ、良明の3名が移動するという形で演奏が始まった。
(サッカーじゃあるまいし、右のスペースを利用ってか??)
曲は、'青空のマリー'、'9月の海はクラゲの海'、'幸せの場所'の3曲。
いや、アコースティックバージョンの'青空のマリー'も良かったけど、'9月の海はクラゲの海'は、この曲、こんなによかったっけ??と再確認させてくれました。
(翌日、スタジオ盤を聞き返しちゃいました)
この後、エレクトリックセットに戻り、何と'20世紀鋼鉄の男'が演奏されて、これで筆者完全にぶっ飛んじゃいました。
今回のライブで一番良かったのは、絶対にこの曲だよね??
筆者は、個人的に'トンピクレンッ子'とともに、'NHKみんなの歌'で流したい曲と思っている。
イントロの口笛も慶一とクジラがちゃんとやってくれました。
'魂のホライズン 宇宙はあくびをしている 翼はビリオン This is the 20th Century Song'
良い歌だよなー。
でも、慶一はみんなにも唄ってほしかったんだろーな???
(筆者は大声で唄っていたのでした^^)
この後の'工場と微笑'で、再度観客大爆発!!!
そして、さすがに'マツダに乗りに行こう!!!'とは叫ばなかったけど'BEATITUDE'で観客大騒ぎ、その後ちょっとクールダウンしながら'
恋人が眠った後に唄う歌'で一応ステージは終了。
この曲も、ライブで聞いたらちょっと見直しちゃったね。
妙齢のラブソングだな、こりゃ。



 そしてお約束のアンコールに突入。
まず、'
恋人が眠った後に唄う歌'のB面に収められていたダウンアースバージョンというか、レイドバックバージョンというかの'酔いどれダンスミュージック'。
これは、前回の'
月の上にも〜月光下騎士団(98.07.01)'でも書いたように、大成功のリアレンジ。
そして、この後秘密結社大集会状態の'スカーレットの誓い'。
いつものとうり、凄まじい大騒ぎとなったのでした。
(この曲で、筆者も喉がいかれました。終わった後に寄ったバーでのピンク・ジンリッキーが旨かった....)
ちなみに、曲の途中で徹ちゃんのキーボードの音が出なくなり、かなり怒ってました(^^)。
(2回目のアンコール前にローディが懸命に治してたけど、何か結局接触不良だったみたいね??)
2度目のアンコールはアコースティックセットで'くれない埠頭'と'夢が見れる機械が欲しい'。
慶一ボーカルの'くれない埠頭'だったけど、Fouちゃんのハーモニカ、ちょっと外してました。
(PAのミックスもまずかったかな??)
でも'夢が見れる機械が欲しい'は良かったな。
クールダウンして、幸せな気持ちで観客を送り出すのには、ちょうど良い選曲だったと思うな。
個人的には、'黒いシェパード'なんかも聞きたかったし、もっと昔の曲も!とも思わないではないけど、良いコンサートだった事は確実でしょう。
きっと、ツアー最終日まで追っかけた連中もいただろうけど、筆者は一日だけでも大満足の夏の日の一日なのでした。
最後に、会場でMoonriders本'
20世紀のムーンライダーズ'が販売されていたので、入手したのだけど、なかなかインタビュー満載のかなり重厚な本でした。
(と言っても一日で読んじまった.....)

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