大曲花火教訓集

 私が大曲の花火を観に行くようになって5年たちます。その間に培ってきたノウハウを伝授する企画です。ちょっとうるさいように思えるかもしれませんが、ここに書かれていることを少しでも覚えているとそれなりに役に立つと思います。大曲の花火に特化して書いていますが、他の花火大会でも使える内容もあります。

準備

持っていく物

花火大会

終了後

準備:

・宿の予約

 大曲周辺には宿泊施設が少ないです。また、大曲、角館、田沢湖、横手と言った辺りの宿は旅行会社や常連で常時埋まっていて一般の人の枠が極端に少ないのが現状です。宿の予約は六ヶ月前から取れますから、会場に近い宿を確保しようと思ったら、六ヶ月前の朝に直接電話をかけまくるか、旅行会社にあらかじめ確保してもらうしかないでしょう。でも結構難しいと思う。

 次善の策として秋田や盛岡で宿を確保することをお勧めします。また、近くの河原ではキャンプもできるので2泊以上する覚悟があればそういう技もあります。大会直前になると近くの宿がキャンセルで空いていることもありますが、初めからそれを期待するのはかなり危険だと思います。

・桟敷席の確保

 一度桟敷席で間近に花火を観てしまうと、もうちょっと他の場所では観れなくなってしまいます。ここでは桟敷席の確保の仕方を説明します。

 桟敷席の確保は、毎年8月1日に大曲市商工会(0187-62-1262)で受付が開始します。桟敷席はA席とB席の二種類あります。どちらも4〜6人が座れる程度の広さで(ゆっくり座ろうと思うと5人かな)、値段はB席の方が安いです。

 B席は基本的には地元の人のための席のようで、商工会に実際に行って並んで場所を取るもののようですので、一般の人はA席を確保する方が結果的には良い場所が取れます。

・ツアー

 上のように宿を取ったりするのが面倒な人はツアーがお勧めです。多少自由度が減りますが、ツアーの予約さえ取ってしまえば後は何もしなくてもいいのでラクチンです。東京では大曲の花火は長岡の花火ほど有名ではないので、ツアーも企画自体が少ないのでいろいろ旅行会社を探してみてください。

 ツアーには新幹線を利用したタイプとバスと二通りあります。大体新幹線を使った物の方が高くなっているようです。

・雨女に注意

 95年は雨のため順延になり結局花火が観れませんでした。この時は「私が旅行すると降水確率90%以上!」と豪語する嵐を呼ぶ女と一緒だったもので…。いやべつに雨女と呼ばれる人が必ず雨をもたらすわけではないので、あまり気にしないでください…。

・車で行くなら

 車で旅行をお考えならば、当日大曲に車で行くのはちょっと考えた方がよいです。大曲の花火は年々混雑しており、車の渋滞も酷くなってきています。花火が終わった後駐車場からでて車が動き出すまでかなりかかりますので、できれば宿に車をおいて電車で大曲に行くことをお勧めします。

持っていく物:

・ビニールシート

 下に敷くために必要です。桟敷席でも使います。長く座るので小さな座布団や、空気で膨らますクッションとかもあると便利です。

・上着

 この時期の大曲は夜になるとかなり冷えることもあるので、上にかける物があると寒くならずにすみます。まぁ中から温めることもできますが…。また服装は桟敷席だと火の粉も降ってきますので焼けても良いような服が良いでしょう。

・ソフトクーラー

 折り畳めるクーラーボックスです。会場で飲み物等を買うのはかなり並んで結構大変なので、会場の前で大量に買込んでおく方がよいです。(安いし)そういう場合に、これがあれば飲み物がぬるくならずにすみます。あと麦茶やウーロン茶を水筒に入れて持っていくのもよいです。

・虫よけスプレー

 基本ですね。昼花火からみるなら、日焼け止めもあるといいでしょう。

・うちわ

 特に昼間に有効です。絶対必要ってほどでもないけど、雰囲気が格段に上がりますね。

・タオル

 なんでも使えます。一枚もって行きましょう。

・懐中電灯

 帰り道で役に立ちます。また、花火終了後に花火師さんたちにこれを振ってお礼をしましょう。

花火大会:

・食料の確保

 河原にはたくさんの出店が出ていますがかなり混んでいますので、街であらかじめ買込んでおきましょう。出店は途中どうしても足りなくなったときのスペアか雰囲気作りくらいに考えておいた方がよいです。

・場所取り

 桟敷席がある場合は全く関係ないですが、ない場合は風向きとトイレを考えて場所を取りましょう。打ち上げ台の風下にいると花火が煙に隠れてよく見えないし、灰がかなり降ってくるので風上に位置取りするのがよいです。どうしても風下になる場合は、斜めの位置にすれば大分ましです。

 花火大会は長いですから、どうしてもトイレに行く必要が出てきます。臭いがしない程度にトイレに近い位置にしましょう。

 堤防の上は花火がよく見えて一見ベストポジションのように思えますが、警察に移動させられたり人がたくさん通って危険なのでできれば避けた方がよいです。最近は混雑度が増してきていますので、3時くらいには河原に着く位じゃないといい場所は取れないと思います。(もっと前かもしれません)

・プログラム

 大曲の花火は競技会ですから、花火メーカーや花火名などがわかると面白さが倍増します。プログラムは是非確保し始まる前までに一度目を通しておきましょう。プログラムは大会本部(河原の中央にある)にあります。

・おみやげ

 大曲の花火のお土産は7号玉に入ったあられが雰囲気がありベストだと思います。出店で売っているので買っておきましょう。

・トイレ

 女性のトイレはどうしても混雑します。タイミングを考えて出来るときにすましておきましょう。大曲の花火では大会提供だけは外せないので、大会提供中にトイレにいたなんてことのないようにしましょう。

終了後:

・河原からの脱出

 花火終了後は大変混雑します。人の流れをみるとまず堤防に向って流れて堤防の上を歩いています。従って堤防の上は混雑してはぐれやすいし危険です。できるだけ堤防を歩かずにすむような移動をしましょう。つまり、河原の川に近い部分を堤防と並行して歩くのがいいです。

・河原から目的地

 河原を脱出して目的地までの道(駅とか駐車場)は、河原に来る前の明るいうちに最短距離を確認しておき(地図は配られています)、暗くても解る目印を記憶しておくと帰りが楽です。ただ人が多いので行きたくてもその方向に行けないことも良くあるので、地図は絶対に各自持っているようにしましょう。

・はぐれないために

 二三人なら問題ないのですが、五人以上になるといつはぐれてもおかしくないです。風船などの目印を持つとか、手をつないで歩くとか、声を掛け合うなどしましょう。特に前の人は絶えず後ろを気にして、どんどん先に行かないようにしましょう。

・電車の場合

 電車に乗る場合には、駅で順番待ちになります。気長に待ちましょう。とりあえず切符はあらかじめ購入しておいたほうが良いです。待ち時間は新幹線ができてからどうなったかちょっとわかりません。前は11時とか12時とかに電車に乗れるというような感じでした。

・車の場合

 駐車場からなかなか動けないでしょう。動き出しても交通規制などで思っている道が走れるとは限りませんから、そう思っておいてください。優秀なナビを確保しておくと便利です。(^^)

・ツアーの場合

 他のお客さんの迷惑にならないように、道を迷わずに集合場所に迅速に着けることを心がけましょう。集合場所に着けばあとはスタッフにまかせればOKでラクチン。

・痴漢やすり

 混雑して身動きが取れないところでは、こういうのがよく発生するので十分注意しましょう。やられた後ではまずどうしようもないです。

 私の今までの経験で書きました。ちょっと違うよとかここ教えてとかありましたらメールで教えてください。

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