大学の時、大曲出身の人と友達になりました。(後で聞いたら彼女のおじいさんは、大曲花火の役員さんだったらしい)彼女(とりあえずきりんちゃんとしておこう)は「こっちで見る花火は、ちゃちで今一だ。一度大曲の花火を見るとつまんなくなるよ。」とあつくあつく語っていた。私はその時、特に花火に興味があったわけではないので、「ふ〜ん。そう。」と軽く流しただけであった。
会社に入ってから同じ部署に配属された同期(仮にひやまだとしておく)が、とても花火の大好きな男で、シーズンになると毎週のように首都圏各地の花火大会を見に行っていた。
'93年の夏のある日、ひやまだにたまたまきりんちゃんから聞いた大曲の花火の話をしたところ、彼はその存在を知っており一度行ってみたいと行ったので、当時暇だった私達は二人で秋田まで行くことにしたのであった。