去年の冬の北海道は、流氷が見たい!という思いと、切実な現実逃避が あったけれど、今年は特に目的もなく、ただぶらぶらしに行っただけ。 敢えて目的らしいものと言えば、雪に覆われた知床連山が見たかったと いうくらいかな。でも例年より20日ほども早くやってきたという流氷 に思いがけず今年も出会うことができてよかったです。 |
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寒気がやってくるという天気予報を聞きながら北海道へ。2回目という こともあり、寒さへの警戒心はそれほどなかった。服装も去年より身軽 だったし。 女満別に着いたのは昼過ぎだった。網走に出て、摩周湖方面へ向かう電 車の時間まで、駅から少し離れた繁華街らしき所をぶらぶらしてた。足 元が凍っていて気を付けないとコケそうだった。電車で摩周湖方面へ。 暗くなる前に、海に浮かぶ流氷のかけらを見た。宿に着いて、夕食後、 風呂上がりに外へ星を見に出たら、濡れたままの髪がすぐにばりばりに 凍ってびっくりした。 翌日は、薄曇りのなか、鶴居村というところでタンチョウヅルを見たり 釧路湿原を見たり、摩周湖を見たり。天気のせいもあり、どれもイマイ チ。 |
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摩周湖付近にはもう少し居るつもり だったけど、知床に向かった。出発 前に宿の予約をせずに行ったからど うにでもなった。 知床斜里まで電車で出て、そこから バスで知床へ。ゆったりと山裾を広 げる斜里岳にため息。左手の海一面 に迫る流氷に見入って、知床自然セ ンターに着いた。 早速持参してきたスノーシューを取 り出して、乙女の涙を見下ろす展望 台までざくざくと歩いた。林を抜け て開けた所には鹿の群れ。みんな一 斉にこっちを見てる。緊張した。 乙女の涙は氷結してた。海は一面の 流氷で真っ白。 |
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振り向くとそこには知床連山があるはずなんだけど、雲の中。残念。一 旦センターに戻って、食事をしたりダイナビジョンを見たりして、もう 1回、乙女の涙まで行った。 そろそろ日が傾いてきて、ふと見たら山にかかる雲が切れかかかってる。 じっと待つうちに山の姿が段々現れてきた。でも時間が気になって、ひ き返した。一旦山が見えなくなって、再び山が見える所まで来た時、雲 ひとつかかっていない知床連山が目に飛び込んできた。西日が当ってす ごくきれいだった。 |
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