◆ 北海道・冬、再び ◆

≡ ぶらぶらして、のんびり。 ≡



去年の冬の北海道は、流氷が見たい!という思いと、切実な現実逃避が
あったけれど、今年は特に目的もなく、ただぶらぶらしに行っただけ。
敢えて目的らしいものと言えば、雪に覆われた知床連山が見たかったと
いうくらいかな。でも例年より20日ほども早くやってきたという流氷
に思いがけず今年も出会うことができてよかったです。

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寒気がやってくるという天気予報を聞きながら北海道へ。2回目という
こともあり、寒さへの警戒心はそれほどなかった。服装も去年より身軽
だったし。

女満別に着いたのは昼過ぎだった。網走に出て、摩周湖方面へ向かう電
車の時間まで、駅から少し離れた繁華街らしき所をぶらぶらしてた。足
元が凍っていて気を付けないとコケそうだった。電車で摩周湖方面へ。
暗くなる前に、海に浮かぶ流氷のかけらを見た。宿に着いて、夕食後、
風呂上がりに外へ星を見に出たら、濡れたままの髪がすぐにばりばりに
凍ってびっくりした。

翌日は、薄曇りのなか、鶴居村というところでタンチョウヅルを見たり
釧路湿原を見たり、摩周湖を見たり。天気のせいもあり、どれもイマイ
チ。





乙女の涙
摩周湖付近にはもう少し居るつもり
だったけど、知床に向かった。出発
前に宿の予約をせずに行ったからど
うにでもなった。

知床斜里まで電車で出て、そこから
バスで知床へ。ゆったりと山裾を広
げる斜里岳にため息。左手の海一面
に迫る流氷に見入って、知床自然セ
ンターに着いた。

早速持参してきたスノーシューを取
り出して、乙女の涙を見下ろす展望
台までざくざくと歩いた。林を抜け
て開けた所には鹿の群れ。みんな一
斉にこっちを見てる。緊張した。

乙女の涙は氷結してた。海は一面の
流氷で真っ白。






振り向くとそこには知床連山があるはずなんだけど、雲の中。残念。一
旦センターに戻って、食事をしたりダイナビジョンを見たりして、もう
1回、乙女の涙まで行った。

そろそろ日が傾いてきて、ふと見たら山にかかる雲が切れかかかってる。
じっと待つうちに山の姿が段々現れてきた。でも時間が気になって、ひ
き返した。一旦山が見えなくなって、再び山が見える所まで来た時、雲
ひとつかかっていない知床連山が目に飛び込んできた。西日が当ってす
ごくきれいだった。





流氷の向こうに沈む夕日


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