◆ デミオ DE 北海道 その3 ◆

≡ 冬に走ってみたくて…… ≡







そして6日目。もう旅も事実上の最終日。知床五湖まで山を眺めながら
歩いた。雪が深かったのでズルしてクロカンのトレースを辿った。始め
は雲に覆われていた羅臼岳を始めとする知床連山も、知床五湖の駐車場
に着く頃には雲も取れてその姿を見せて、北海道に上陸してから初めて
の快晴となった。そして戻る途中で、こちらに向かってくる2人連れを
発見。近付くと昨日知床自然村に泊まった2人だった。再会を喜んで、
そして再び別れた。その後この2人は2週間ほど道内を一緒に旅したら
しい。

デミオに戻って、こんなに天気がいいなら知床自然センターに寄って行
こうと思い、向かった。昨日と違って雲ひとつない連山を望むことがで
きた。そして去年の記憶が蘇った。去年も西日の当る頃にここにいて、
真っ赤に染まる羅臼岳を一瞬見たのだけど、カメラを持っていなかった
ために写真に収めることができなかった。そう思ったら、今日のように
良い天気だったらあの色をカメラに収めるチャンスかも!なーんて考え
て粘ってみることにした。

だけど詰めアマアマで、替えフィルムを持たずに来てたため、肝心な時
にフィルム切れ。結局赤く染まる峰々を眺めて涙を飲んだ。マジ涙出る
ほど悔しかった。






しかし泣いてなんていられない。ここから一気に小樽に戻るんだから。
でも温泉ノルマのことはちゃんと頭にあって、去年の夏に滞在した清里
町の緑清荘の温泉に入ってノルマ達成。

天気が安定してたから、途中、北見や旭川の市街地の道路の滑り易さに
はヒヤッとしたものの、午前4時過ぎには無事に小樽のフェリーターミ
ナルに到着。北海道最終日は温泉ノルマはさすがに無理か……と諦めな
がらターミナルビルの風呂に向かったところ、なんとそこが温泉であっ
たことが判明。あとはフェリーの乗船までの時間もフェリーの中での時
間ものんびりと時間を過ごして、新潟に翌朝5時到着。長野を通過しな
がら温泉にも寄って、旅の余韻とともにデミオを走らせた。


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北海道にデミオに行くにあたり、実際本州から北海道に車で行った人の
話なども聞いて、いろいろとデミオを冬仕様にはしていったものの、今
年の北海道は雪が少なかったというところに随分救われたようです。

今回の旅でデミオに与えたダメージが、小樽のフェリーターミナル手前
のGSで、後ろをよく見ずにバックして看板にぶつけてバンパーを少し
凹ませたくらい、というのは運が良かったということでしょうか……。


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