◆ 尾瀬 ◆

≡ やっと春が目覚めたって感じ。 ≡



まだ行くには早いかなぁと思った5月の終わり。もちろん山の
シーズンには早かったけれど、ミズバショウは結構咲いていま
した。

遥かな尾瀬〜♪……は、物理的にも遠かったー!

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戸倉の駐車場で迎えた朝。さー、歩くぞぉ!と気合いが入る。

鳩待峠まではマイカー規制が行われているので、ここからは1時間に
1本のバスに乗る……はずだったけど、バスの切符を買ったら、マイ
クロバスの運転手さんが寄ってきて、マイクロバスに乗せられた。人
数が揃ったらどんどん運んでくれるらしい。

細い山道を走ること20分くらいで鳩待峠に到着。遊歩道入口で、靴
に付いた植物の種子などを取るべく、玄関マットみたいなのの上で靴
底を払った。濡れた木道が滑るからという注意があった。

は〜いと返事も明るく、わくわくして歩き始める。






樹林帯には所々にが残っていた。早速、木道で滑って尻もち。震動が
頭まで響いた。木々の間から至仏山が見えた。雪をたくさん載せていた。

山ノ鼻に出たら視界が開けた。おー、これが尾瀬ケ原か、と感動。しか
しこれはほんのさわりだった。植物観察園みたいな所を一周。至仏山の
登山口に目が行った、けど、今回登山はナシ。しょんぼり。遠くに燧ケ
岳のシルエットが見えた。湿原の中の木道を尾瀬ケ原方面にひたすら歩
く。








ミズバショウが所々に咲いていて、それにしてもデカかった。おばけミ
ズバショウだった。あんまりかわいくない。昔、花を撮るのが好きな人
と山に登った時、「美人を探しなよ」と言われたけど、ミズバショウに
関しては、自分好みの「美人」を探すのが大変だった。

周囲で緑があるのはミズバショウの葉の色くらいで、あとは雪が解けた
ばかりの茶色い景色だった。






至仏山から遠離るにつれて山容が大きく見えたのが不思議だった。

振り向けば至仏山、行く手には燧ケ岳。登りた〜い!木道歩きだけじゃ
物足りないと思いつつ、竜宮十字路を真直ぐに進み、下田代十字路まで
の間にお昼を作って食べた。もう燧ケ岳が大きく見え、どちらかと言う
と、こっちの山の容の方が好みだった。燧ケ岳をバックに並ぶ山小屋と
真直ぐな木道が何だか絵になった。

泊まる小屋に荷物を置いて、滝を見に行った。


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