◆ 六甲全山縦走・前夜 ◆


新田次郎の『孤高の人』。タイトルがいいですよねー。戦前
の登山家、加藤文太郎が主人公の小説です。山の知り合いに
読んでみるといいよと、2年くらい前に勧められて、早速、
昨年末くらいに買って読んでみました。

新田次郎によって、加藤文太郎はとても愛すべき人間に描か
れていて、上巻も読み終わらないうちに、宿主は六甲に行っ
てこようと決めたのです。はっきりいってミーハーです。し
かし、六甲全山縦走コースは、そんなミーハー気分を寄せつ
けないハードなコースでした。

カメラを持ってかなかったので、写真はなく、縦走コースに
合わせての長〜い文章です。



山が目的であるけれど、公共交通機関を使って出かけるから久し
振りの旅の気分で出発。JRバスと阪急、山陽電鉄などを乗り継
いで、月見山という風情ある名前の駅から歩いてホテルにチェッ
クイン。

宿に銭をかけない宿主には大フンパツのホテル。だって、他にな
かったから。。。4人くらい泊まれそうな和室に一人。なんか落
ち着かない。

ひと休みしてから、翌朝使う予定の駅をチェックしつつ、その辺
を歩き回る。須磨駅はすぐわかったけど、そこから須磨寺に行っ
てみようとして、ちょっと住宅街に入ったら、速攻道に迷った。
っていうより、ほとんど迷路だった。歩いて行くと、袋小路だっ
たり、坂もきつくて、こりた。

でも須磨寺にはなんとか行き着き、敦盛塚など見て、そうか、こ
の辺は源平の古戦場か。。。と気づき、山ばかりではなく、そう
いうところもちゃんと調べてくればよかったと思った。

そこから海岸を回って海岸沿いのホテルに戻った。ここも、古典
でよく聞く須磨の海だった。しかし、窓から見えるものは人工物
ばかり。仕方ないけど。

夕食は、食べたくもない3000円の定食。予約のとき、周囲に
食堂がないって聞いたのに、駅まで歩けばちゃんとあった。後悔。



次 頁



トップに戻る
過去のお話に戻る