翌朝は4時30分起床。普段、朝は苦手なのに、こういうときは きちんと起きられる。須磨駅に5時50分、6時に須磨浦公園駅 を出た。 06:00 須磨浦公園駅 06:35 鉢伏山 06:40 旗振山 06:51 鉄拐山 07:03 おらが茶屋 展望のよい所で軽くストレッチ。車道から、特に登山口の目印は なかったけど、それらしいところを入って行く。一帯、公園のよ うになっていて、道の続きが分かりにくかったけど、所どころに テープがあって、それを目印に登って行くと、やがてしっかりと した登山道が続いた。 ロープウェイの駅などを通って、鉢伏山に着く。そこから旗振山 へ。体操をしているおじいさんがいた。旗振山から鉄拐山までの 尾根道は気持のよい道だった。鉄拐山を最後に、一旦、住宅街に 下りる。おらが茶屋を過ぎると住宅街まで、延々階段を下った。 07:30 栂尾山 〜07:36 07:48 横尾山(須磨槍) 08:08 東山 09:30 荒熊神社 09:39 高取神社 〜09:46 住宅街っていうか、団地の中を歩いて、再び栂尾山に登る。。。 が、それはうんざりするような階段だった。足ががくがくになっ た。栂尾山には展望台のようなのがあって、その上で休憩。すご く消耗した気分。 休んでいると、ランニング登山みたいな格好をした汗びっしょり の人が来た。「全縦ですか?」って聞かれて「そのつもりです」 と答える。全縦。。。そうか、地元の人は、そう言うのか。。。 と、妙に感心。 横尾山を過ぎると、須磨アルプス馬の背とかいう岩尾根になる。 今までと急に景観が変わる。ここだけ異質な感じがした。そして 東山を過ぎるとまた住宅街に下る。 今回のコースの中で、実は一番楽しみにしていたのが高取山だっ た。『孤高の人』の中でも、加藤文太郎がよく登っていた。住宅 地は順調に抜けたけど、肝心の登山口がなかなか見付からなくて 寺の墓地をうろうろしてしまった。結局、地元の人に聞きながら 登山口に至る。みんな親切だった。 荒熊神社に登り切るまでは、結構傾斜があって疲れた。そこから はほぼ水平な道を高取神社まで歩いた。高取山の山頂は、高取神 社の境内にあるらしかったけど、登山靴で歩いてはいけないと書 かれていた。コンクリートとかが傷むとか。 がっかりして、神社前のベンチで休憩。神社の管理人さんみたい な人が出てきて話しかけてきた。息子さんの話を聞かされた。山 が好きな息子さんは、何がなんでもと信州大学に進学して、長野 に住み着いたそうだ。そんでもって、息子さんは単独行主義者で その理由は、他人と行くと、判断を左右されて遭難する恐れがあ るからだとか。。。それって、まさに加藤文太郎じゃないかと、 心で突っ込みを入れて、はぁ、そうですかと聞き流した。 10:35 鵯越駅 11:36 菊水山 〜11:47 高取山を下って、再び住宅街へ。鵯越の駅を目指すけど、持って いるのは登山地図だけ。道がさっぱりわからなかった。ところど ころに「六甲全山縦走コース」の標識はあったけど、途中からな くなって、お手上げ。地元の人に聞いても、道がややこしくて、 よくわからない。2万5千地図を入手すればよかったと後悔する けど、仕方ない。 それでもなんとか辿り着いて、そこから菊水山の登山口まで、遊 歩道のようなのどかな道を歩く。菊水山への上りは、日差しが照 り付けてきて、非常に暑かった。傾斜もあり、山頂に着いたとき は、誰もいないのをいいことに、「ばてたー!」とつぶやいて、 ベンチに仰向けに倒れた。 しばらくタオルを顔に被って寝てたら、人の気配。あわてて起き 上がる。山頂にあるアンテナ施設の職員のような人が昼ごはんを 食べに出てきてた。菊水山の失敗は、高取神社から2時間近く、 休憩を取らずに歩き続けたことにあった。いくら市街地歩きでも 水分補給の必要からも、鵯越駅近くの公園でひと息入れてから歩 くべきだった。反省。 12:11 吊橋 12:39 鍋蓋山 〜12:54 13:18 大竜寺 13:36 市ケ原 〜13:44 菊水山からまた下る。吊橋を渡って鍋蓋山へ登る。山頂でお昼。 と言っても、菓子パン1つ。わびしい。鍋蓋山から大竜寺へ。ゆ るやかな尾根道を下る。途中、学生らしい数人が空身で登ってき た。「こんにちは」の挨拶がさわやかだった。 大竜寺には自販機があって、ここまでに持ってきた1リットル分 を飲んでしまったので、1リットル分購入。車道の脇に作られた 歩道を歩いて、河原を横切り、市ケ原へ。ここには自販機とトイ レがあった。オフシーズンなのか、閉まっていたけど売店もあっ た。ちなみに自販機は、大竜寺のより10円割高だった。 14:07 稲妻坂分岐 14:27 天狗道分岐 〜14:34 14:58 アドベンチャーコース分岐 15:12 摩耶山 15:20 Rest 〜15:32 16:19 サウスロード分岐 16:41 丁字ケ辻 そこから摩耶山まで、日当たりのよい坂を上り、静かな山道を歩 いたけど、もう午後2時を過ぎていたせいか、すれ違う人もいな い。摩耶山への登山道をえっちらおっちら登って、ふぅ登り切っ たと思った目に最初に入ったものは、車。やなものを見た。 その辺にはロープウェイの駅があって、ここから車道が通ってい る。山頂の神社の裏に三角点を見つけ、公園の東屋で休憩。この 辺にはこぎれいなホテルもあり、時間的にも、ここで1泊して明 日残りを歩けば楽だなぁ〜なんて思ったけど、宝塚に宿を予約し てあるから何がなんでも宝塚には行かなくてはならない。 この辺りから、この先、どうしようかと現実的に考え始めた。夜 間歩行は覚悟してきたけど、宿に迷惑かかるし、困ったな、と。 食事は頼んでないけど、民宿だから夜の9時や10時なるとは連 絡を入れづらかった。 どうしようかなぁ〜と思ってる間にも時間は過ぎる。杣谷峠の辺 りの車道で、なぜかうろうろとして(時間に余裕がなくなってく ると、ちょっとしたことが不安になって道を戻ったりする)、サ ウスロードという、名前とは正反対の薄暗い山道を歩いて、再び 車道にでる。 丁字ケ辻というところにバス停があって、時刻表を見ると、阪急 六甲駅ゆきの最終バスが18:03だった。時刻は16:45。 リタイアを決断するならここがラストチャンスと思った。 宿のことがあるから、やっぱ夜間歩行はやめることにした。しか し六甲最高峰までは行きたいと思って(次の日、反対側から登っ て、六甲最高峰を通って有馬温泉に下るから、いちおう縦走コー スがつながると思った)、タクシー会社に問い合わせとかしてみ たけど、べらぼうに料金がかかるとのこと。バスの時間までに往 復してくるのは勿論無理。おとなしくバスを待つことにした。 バスを待っていると、ひっきりなしに車が通る。ライダーも多い みたい。あーあって気分。寒いから、その先まで歩いてみた。自 販機のあるところで温かいコーンポタージュを飲んで戻る。 やがてバスがきて、夕暮れの道を六甲駅まで、ぼんやりと乗って いった。強制送還される気分。六甲から宝塚まで電車で移動し、 駅で夕ご飯を食べて、もう市街地を地図を見ながら歩くのはいや だったから、タクシーで宿へ入った。 |
|
|
|
|