◆ 六甲全山縦走・2日目 ◆





翌日は7時前に宿を出て、宝塚大劇場の横などを通って宝塚駅方
面へ向かった。朝から大劇場の前には5人くらいの女性がいた。
何をしてたのだろうか。。。

07:10 駅前の橋
07:30 甲子園大学
07:58 塩尾寺 〜08:03

今日は六甲全山縦走コースの反対側から上り返す。駅前の橋から
住宅地を通って行くのだけど、住宅地なのになかなか傾斜があっ
て、通勤時間ということもあるのだけど、駅方面へ歩いて向かう
人が多い。

この人たちは、仕事帰りにはまたこの坂を上って家に帰るのだな
と思うと、妙に感心した。しかも毎日。雨の日も、風の日も。

住宅地を抜けると傾斜は更にきつくなった。甲子園大学を過ぎて
だんだん道も悪くなる。塩尾寺(えんぺいじ)まで上りきって、
やれやれ。ひと息入れて山道に入る。

08:20 岩倉山
08:58 大谷乗越
09:01 Rest 〜09:13
09:54 船坂峠
10:13 Rest 〜10:18
11:01 六甲最高峰 〜11:08

傾斜があっても、林道歩きよりラク。少し上れば、あとはゆるや
かな、言い換えればだらだらした山道をだらだらと歩いて、車道
に出た。大谷乗越だった。

その車道を横切って反対側からまた山道に入る。六甲の山は、こ
んな具合に、登山道が車道によってぶつぶつに分断されている。
なんとなく、痛々しい感じがした。乗越からの坂を上り切った辺
りで休憩してると、一人のおじさんが追い越して行った。

今回の山行は、危険箇所がない代わりに、登山道が入り込んでわ
かりにくいので、昨日から登山地図を常に片手に持って歩いてい
て、ちょっと目に見えたものでも何だろうと思ったらすぐに確認
できて面白かった。

しかし展望もない単調な山歩きに飽きてきたころ、やっと車道に
出た。車道に出てすぐのトンネルは、その上を通る登山道があっ
て、上って再び車道に下りて、振り帰るとすぐそこにトンネルの
出口があった。これはトンネル通った方が早かったよなぁと思っ
た。

再び登山道。。。というより遊歩道に入る
と、前方よりハイキング姿の団体が歩いて
きた。六甲最高峰は近い。舗装された道を
上ると、広い山頂に六甲最高峰の標識だけ
がぽつんと立っていた。そこは日差しを避
ける木の一本も何もない場所だった。

←携帯のカメラで撮影

ここで時間を見る。11時。昨日からずっと考えていたのは、も
ちろん六甲全山縦走コースをつなげることだけ。コースタイムで
ここから昨日のリタイア地点まで往復でおよそ3時間。有馬温泉
への下山時間と合わせても行って来れると判断して、休憩もそこ
そこに先へ進む。

11:40 極楽茶屋
11:50 六甲有馬ロープウェイ 〜11:54

ここから先は、まさに車できた人たちの観光コース。一番入り込
みたくないエリアだけど、入らないとつながらない。さらに細か
く分断された登山道を歩きながら、やはり昨日は夜間歩行などす
るべきでなかったと思った。こんなんでは絶対途中で道を見失っ
て途方に暮れたと思う。車道に出ても、すぐその反対側に道が続
いている場合ばかりではなかったから。いずれにしても、初めて
の山で夜間歩行などするべきじゃない。常識的に。(しようとし
てたくせに、ちょっとエラそう。。。)

六甲有馬ロープウェイをくぐると、もう薄汚ない格好でザックを
背負った宿主は全くの異端者のような世界で、逃げるように山道、
いや、遊歩道へ。途中、おじさんの団体と擦れ違う。そのうちの
一人の人に説教された。おかしなのがいるから気をつけよと。こ
わいこと言わんでくださいって言ったら、ほんまやで!みたいな。
はい、気をつけます。

12:21 記念碑台 ☆この近くの郵便局のトイレは使用自由
12:38 丁字ケ辻 〜12:48

ゴルフ場の横を通って記念碑台へ。もう
すぐだ!と気合いが入る。気合いは入っ
たけど、その先、気づかないうちに昨日
の自販機を通り過ぎていた。あれ?キリ
よく丁字ケ辻まで歩くことにした。
再び目の前にバス停を見て、なんとなく
感無量。ついでに休憩。思い残すことな
く、もときた道を戻る。

13:04 記念碑台
13:33 六甲有馬ロープウェイ 〜13:36
13:46 極楽茶屋
14:20 六甲最高峰 〜14:33

再び六甲最高峰。いや、別にまたここに立つ必要はなかったんだ
けど、なんとなく。少し下って、有馬温泉に分ける道に入る。

さらば、六甲全山縦走路!

14:38 魚屋道に入る
15:16 近道分岐
15:24 有馬稲荷神社

この道は、魚屋(ととや)道と言って、海から揚がる魚を有馬温
泉に運んだ古道らしい。そんな昔に思いを馳せながら、有馬温泉
を楽しみに下り続ける。

縦走路を歩いている時に目にした「六甲全山縦走コース」の標識
がぱたっとなくなったのが寂しい。やがて、有馬稲荷神社近道の
分岐があって、そっちに入ったら、荒れた急傾斜だった。

お稲荷さんの鳥居をくぐって下界に出た。有馬温泉も坂道のきつ
い町だった。忘れないうちに三宮のホテルを予約して、日帰り温
泉の「金の湯」に入って汗を流した。

お土産などを買いながら温泉街を駅まで歩き、電車に揺られて山
行の余韻に浸る。昨日歩いた辺りを電車の窓から確認するのも楽
しかった。三宮で夕食を済ませて、やはりタクシーでホテルに向
かった怠惰な宿主。。。

最終日は、前の晩、るるぶでチェックしておいたケーキの店など
を探して、北野から南京町の辺りを歩き回った。昼食に入ったベ
トナム料理の店は失敗だった。



*** 反 省 ***


負け惜しみ、じゃないけど。コースガイドに書いてあった六甲全
山縦走コースのコースタイム、11時間〜14時間。加藤文太郎
は8時間で歩いたらしいけど。宿主のタイムでは14時間でも無
理だった。

というのは、やっぱ、40リットルのザックいっぱいに荷物を詰
めて歩くコースではなかったということですね。そんなのガイド
読めばわかったけど。しょうがないです。入山口と下山口が違う
んだから。旅行者だし。荷物背負って歩くしかない。

まぁいいです。2日かかったけど、全部歩いたし。2日間、荷物
を背負った肩は、下着のあとがミミズ腫れになってた。ねじれて
たかな。<おいおい。



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