◆ 知床連山縦走 ◆

≡ 知床の奥の深さに感服 ≡



今年は、北海道は2月に行ってしまったからもう行かないつもりだった
のに、夏になって、どっか行こうと思い、北海道抜きで台湾とか検討し
たけれど、なんか無理矢理のような気がして、自分に素直になったら
やっぱり北海道に行くことに決めてしまいました。
去年立てた目標通り、知床に行って、知床連山の縦走をやってきました。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



今回の縦走は、テント泊での縦走だったから、新しく、大きなザック
を用意しなくてはならなかった。登山用品店で試しに背負ってみた時
えっ!こんなに大きいの!?と思ったけれど、実際に荷物を入れて背
負ってみたら、えっ!こんなに重いの!?って感じだった。
いつも日帰りとか、山小屋泊とかしかやったことがなかったので、こ
んな物を背負って果たして歩けるのか!?とちょっと不安になった。

旅立ちの日は曇り。羽田から女満別へ飛んでバスで知床に向かった。
着いてから、説明と、荷物の分担と、パッキングなどをして、夕方、
夕日を見に行きながら、慣らすためにパッキングしたザックを背負っ
て歩いた。夕日ははあいにく雲の中に沈んでしまったけれど、一昨年
も同じ場所で見た夕日を思い出した。

その日は翌日に備えて10時前に寝てしまった。

いよいよ縦走出発の日。天気は朝から小雨がぱらついて、同じ宿に泊
まった人で羅臼岳の日帰り登山を予定していた人たちも皆んなパスし
たみたいで、縦走に行くメンバーだけが登山口まで送ってもらった。

8時半くらいに登山開始
歩くのにそれほど荷物の重さは気にならなかった。ただ雨具を着けて
歩いたので、すぐ暑くなってきて、汗がだーだーに出た。最初の水場
弥三吉水まで、自分の記憶と比べて随分距離があったように思った
のは、やっぱり天気の悪さと荷物の重さのせいだったんだろうか。次
銀冷水までも同じだった。

前回登った時、チングルマのお花畑になっていた大沢には、何とまだ
雪渓が残っていて、アイゼンなしでの登りは結構恐かった。それでも
雪渓の脇にはチングルマを始めとする、盛りを過ぎた感じのするお花
畑を見ることができた。


天気が悪かった
せいもあり、カ
メラを出す余裕
なんてとてもな
くて、1日目で
初めて撮った写
真は羅臼平から
見た羅臼岳だっ
た。

羅臼平に荷物を
置き身軽になっ
て羅臼岳の山頂
を目指した。



羅臼岳に登る頃には
曇りながらも所どこ
ろ雲が切れて1660M
の山頂からも多少の
展望を楽しむことが
できた。

山頂から下る頃には
また雨が降り始めて
羅臼平に戻った頃に
は本降りになってい
た。



荷物を拾って、三ツ峰のテント場を目指した。途中にもお花畑
があり、雨に濡れながれも、大沢よりきれいに咲いていた。

テント場に着いて、テントを張って中でひと休みしていると、
いつの間にか雨が上がって、外が明るくなっていた。テントか
ら顔を出すと向かいの山が夕日に当って赤くなっていた。そし
てその反対側には大きな虹が出ていた!

夕日はどっち?と、テントの脇の土手を駆け上がると、視界が
開けて海が広がり、真正面に夕日があった。思わず歓声が上が
るくらいの迫力だった。悪天候の中、一日歩いたご褒美を貰っ
た気分だった。夕日が沈むまで、ずっと眺めていた。






夕食はジンギスカン。雨が降り出したので、テントの中で食べ
た。知床はの生息地なので、原則的にテントに食べ物は置か
ず、テント場には少し離れた所に必ず「フードストッカー」と
いうケースが備え付けられていた。だから、テントの中で調理
して食べるというのはとても危険だったらしいのだけど……。
襲われるテントは決まったようなもので。でも何ごともなく、
翌日の朝を迎えた。



次 頁



トップに戻る
過去のお話に戻る