◆ 知床連山縦走・2 ◆

≡ 知床の奥の深さに感服 ≡





翌朝は3時半に集まって、行きたい人だけで日の出を見に行った。
近くの山に登った。海の代わりに雲海が広がっていた。山頂から向
かいに羅臼岳が見えた。やっぱ羅臼岳、かっこいー!

水平線近くには雲があったので、水平線から上がる日の出は見られ
なかったけれど、太陽が上がるにつれて色を変える雲海はすごくき
れいだった。朝焼けの羅臼岳もきれいだった。





戻る頃になって、ガスが上がってきて、あっという間に一面真っ白
になってしまった。視界もなくなった。それでも咲いている花など
を見ながらのんびりと戻った。



朝食を済ませて
小雨の降る中、
7時半くらいに
出発。

三ツ峰を下って
サシルイ岳に着
く頃には晴れて
きて三ツ峰を従
えるようにして
そびえる羅臼岳
を眺めることが
できた。すっか
羅臼岳マニア

それにしても、
自分が歩いてき
た道を振り返る
と、つくづくよ
く歩いたなぁと
感心する。



二ツ池に向かう途中の道は、
まさにチングルマやエゾカン
ゾウなどが盛りのお花畑だっ
た。コマクサも見た。
二ツ池でお昼を食べて休憩。



その先は足下が非常に悪かった。湿地帯で白い穂を付けたワタスゲ
など見ながら、足は泥にはまりながら、苦労して歩いた。

胸くらいの高さの木をかき分けながら通らなければならないのに、
道はどろどろだったり、いきなり段差があったり、かなり歩きにく
かった。靴の中が濡れていて足がふやけて靴下との摩擦で痛くなっ
て、歩くのがちょっと辛くなってきた。休憩の度に靴を脱いで足を
乾かしたけど。



沼地のような所を
歩いたと思ったら
今度は岩場だった
り、テント場の手
前はガレ場だった
り、本当にいろい
ろな表情があった。
ザレ場の急斜面を
滑るように下ると
そこでは満開のチ
ングルマ
が迎えて
くれた。第一火口
のテント場もチン
グルマに囲まれて
いてとても幸せな
気分だった。



テント場の近くには雪渓があって、そこからの雪溶け水のおかげで
山にいながらキンキンに冷えたビールを飲むことができた。あ、も
ちろん荷物に入れて運んでくれた人あってこそ、だけど。



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