◆ 白馬岳・秋 ◆

≡ あー、こういう景色だったんだぁ…… ≡



7月に登った白馬岳にまた登ることになりました。今回は天気が
良くて、展望がきいて、前回、全く視界を閉ざされた山頂からも
遠く富士山まで望めました。
前回とコースを変えて下ったら、そこでは紅葉真っ盛り。

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今回は天気を気にすることもなく、スムーズに猿倉の駐車場まで到
着。星がよく見えた。仮眠を取っているうちに、出発の準備をする
人で外が騒がしくなってきて目が覚めた。起き上がって見ると、山
に朝日が当ってきれいだった。朝食を取って7時くらいに出発






1時間くらい歩いて白馬尻。前回はここから雪渓の上りだったけれ
ど、今回は秋道を通った。雪渓の上を歩くのが危険だから、雪渓の
横の山道を歩くのが秋道。ちょっと回るけど秋道の方が楽だった。
秋道から眺めると、たしかに雪渓はもうずたずたというより、ぼろ
ぼろ
。大きな亀裂が入っていたり、豪快に崩れているところもあっ
た。それはそれで圧巻だったけど。

とはいえ、雪渓歩きもあり。今シーズン、またアイゼンを付ける機
会がやってきた。やっぱ雪渓を上るのはしんどかった。でもって結
構長かった。

雪渓を上り切ったところは前回とは違う所だった。雪渓歩きはもう
なかったけど(小雪渓も消えていた)、上りがキツかった。こんな
にキツかったけー……と思いながら、あー、この前は雨降ってたし
神経が雨とキツさに分散されてたけど、今回はキツいことだけに集
中しちゃってるからなー、とか、とにかく、しんどいしんどいしん
どい
、と思いながらの上り。

やっと頂上宿舎が見えた。ほっとしたけど、見えただけで、なかな
か近付いてこない。この前は視界がなかったところに、突然頂上宿
舎が現れたけど……。視界がきくのも良し悪しだなぁ。





白馬岳山頂と白馬山荘



頂上宿舎でひと息ついて、白馬山荘へ。尾根に出ると、青空に白馬
岳の山頂がよく映えていた。宿泊手続きとお昼を済ませて、山頂に
向かった。今回、雨具は防寒具として活用した。とにかく寒い。歩
いているうちはいいけど、止まるとすぐに寒くなる。

山頂に着くとそこでは360度の展望がきいて、八ヶ岳や南アルプ
ス、視線を回すと、穂高の山々や、さらに回して剣岳もどっしりと
構えていた。今日はずっと上りでしんどかったけど、この展望を望
むためだったんなら、よかったなぁ……と思った。天気が悪くて展
望がきかないのも気にならなくなったけど、やっぱ見えるに越した
ことはない。

明日歩く予定の、杓子岳鑓ケ岳の縦走路もよく見えた。






夕日が沈むところを見たくて、寒いのを我慢して、ずっと山頂にい
た。日が傾いてくるにしたがって、刻々と山の斜面の様子が変わっ
て、小屋の夕ご飯の時間を気にしつつ、夕日が沈むのを見届けた。

小屋の夕ご飯は、いつか見たようなおかずが並んでいたけど、気に
しない気にしない。小屋全体はそれほど混んでなかったけど、6畳
に8人
。きつきつだった。



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