◆ 夏山2007 剣岳 ◆


= 連日快晴!…つかれました〜 =






【入山】

大町市から扇沢の駐車場に入り、仮眠。翌朝、快晴の空の下、立山・黒部ア
ルペンルートを乗り継いで室堂に入る。重い荷物を背負い、多くの観光客に
混じってトロリーバス・ケーブルカー・ロープウェイなどを乗り継ぐのは毎回
苦痛。

室堂からは、周辺散策の観光客とは徐々に分かれ、雷鳥平のキャンプ場まで
来ると周囲には登山者しかいなくなる。そこから雷鳥坂をひたすらに登るこ
と2ピッチで別山乗越に到着する。やれやれ。剣岳も八ツ峰を従えて姿を現
した。


ここからは、剣沢のキャンプ場まで下るだけ。登ってくる人もいるからよけ
なければ…。あ、また登ってきた。よけなければ。あ、また…。…。うーん
めんどくさい。えぃ、こっちを下っちゃえ。あ、石が動いた!あ、やばい、
転ぶー!ぅわ、石が転がってきた。

傍で目撃した仲間によると、1回転したそうです。左手とわき腹と左ひざを
打ちつつ斜面を這い上がり、「だいじょうぶですかっ!?」と驚く上りの人
に「だいじょうぶです。あ、膝が破れちゃった」などと言いながら、恥ずか
しさから逃げるように少し下り、負傷した左手に応急手当を施した。左手は
親指の付け根が腫れ上がり、皮膚が破れて見たことのない色の部分が出
ていた。

応急手当を終えて剣沢に向かいながら、夏山終了?テントキーパー?など、
ネガティヴな思考がぐるぐる回る。でも指は動くから骨は大丈夫。あとはい
かに化膿させないか、だよな。なんで短気起こしちゃったかな〜などと後悔。

剣沢に到着。テントを設営して午後はのんびり。でも日差しが強く、よける
ところもなく暑い。しかし水は冷たく、ポリタンクに水を入れて怪我したとこ
ろを冷やしながら剣岳を眺めて過ごした。





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