◆ 北海道・山旅4 ◆

≡ 思わぬ土産物! ≡




最終日。そのまま空港に行くのもナンだったので、サクラマス
遡上するという滝を見に行った。宿で説明してもらった通りに行
くと、駐車場には着いたけど、そこからがよく分からなかった。
うろうろしてるうちに、折よく、ラフティングをやる人を乗せた
宿の車がやってきたので助かった。






滝をじっと見つめていると、1匹ずつ、ちらほらと跳ねるのを
見ることができた。朝はあんまり飛ばないらしい。前日の夕方
に行った人の話では、たくさん飛んでたということで、それを
見たかったなぁと残念だった。

空港に行く前に時間があったので、同宿の人と屈斜路湖のクア
ハウスに行った。そこでのんびりと温泉に浸りながら、背中に
手をやったら、何かが触った。最初、ゴミか何か付いているの
かと思ってこすったけど取れない。オデキか?と思って、身体
をねじって見てみると、げげっ!こ、これは、山の雑誌で見た
ことのある、山ダニではないか!?






頭を皮膚に突っ込んで、胴体だけ出てる。足も付いてる!世にも浅ま
しい姿をさらしていた。

一気に超ブルー入って、そのまま温泉を出てしまった。落ち込んだ
まま、同行の人と分かれて空港へ。女満別空港で、お昼のオホーツ
クラーメンを食べてる時も、お土産を買ってる時も、飛行機に乗っ
てる時も、背中のダニが気になって気になって気になって……!!!

ヘンなお土産を付けて帰ってきてしまった。


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思い起こせば、旅の始まりも、下手したら、飛行機に乗り遅れそうに
なったり、ドタバタで始ったけれど、終りにも変なオチが着いてしま
い、何だかなぁ……です。

その後、医者に行ったら、胴体をピンセットでブチ切られ、頭はしっ
かり皮膚に残ってしまったのですが、その1週間後くらいに皮膚から
排出されてきた頭部の一部を毛抜きで捉えて、一気に引っ張って、自
分で引っこ抜きました。痛かった……。

以来、山から戻る度に、どこかにダニが食い付いてないか、気になっ
て仕方ないです。雑誌のネタとして完全に他人事だと思っていた事態
も、時には自分に降りかかってくることもあるようですね。気をつけ
たいものです。



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