◆ 槍ケ岳・3 ◆

≡ 眺めるだけの山だったけど。 ≡




そして、どーだー!って迫力の槍の穂先が正面に。さらに進むともう近
すぎて何だか分からなくなって、小屋に着いて眺めたら全然形が違って
見えた。

小屋でひと息入れてから、いよいよ槍ヶ岳の山頂へと向かった。






上りはそれほど難儀することもなく、そして、念願の槍ヶ岳の山頂に立
つことができた。視界は360度きいて、南には穂高への連なりや笠ケ
岳、北は、剣岳や、遥か遠くの白馬岳まで見えた。

それにしても山頂部分は人の密度が高くて、これは話に聞いた通りだっ
た。展望を楽しんだ後、いつもよりずっと後ろ髪を引かれる思いで下り
に入った。下りはやっぱり上りよりは難儀した。






3日目は、大喰岳〜中岳〜南岳と進んで、槍沢に下った。途中の天狗池
の辺りは紅葉がとてもきれいだった。赤だけでなく、黄色、オレンジな
どが織り込まれていて、まさに錦秋というにふさわしい彩りだった。

天気が良ければ槍ヶ岳が見えて、天狗池にその姿を映すらしいのだけれ
ど、あいにくのガス模様で、槍ヶ岳はその中に隠れてしまっていた。






槍沢には、ナナカマドの赤が所々に散りばめられていた。槍ヶ岳に向か
う途中、上から見下ろして、キレイだなぁと思っていた真っ赤な一帯を
登山道が通っていた。

山の紅葉ってどうしてこんなに鮮やかなんだろう。






そのまま一気に槍沢を下り横尾に出て、徳沢に一泊して上高地に下山し
た。最終日はあいにく朝から雨降りで、山行の余韻に浸りながら歩くの
にはちょうど良かったかも。


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