今年も京王杯SCがやって来た。昨年の惜敗から1年。リベンジだ。 高松宮記念2着後、ブラックホーク陣営は京王杯SC出走を選んだ。 例えば、ダイタクヤマトのように休養させるという選択肢もあったはずだ。 ここ2年のブラックホークの実績を見ると、1400Mまでのレースでは安定しているが マイルでの成績は悪い。このレースに出走してきたということは、「ここで一つ勝ちたい」 という気持ちの顕れなんだと思う。このレースが安田記念に繋がるかどうかは別として、 「とにかく勝ちたい」のだという気持ちが痛いほどに伝わってきた。
気がつくと馬券も一番人気。当日の気配はいい意味で平行線。でも昨年の同レースの時のように 「絶好調」とまでは思えない。パドックで騎手を待ちながら、くるくると廻るブラックホークを 見つめながら、祈る。「もう2着はいらないよね」。2着はいらないという言葉には、1着になりたい という意味だけでなく、重賞2着による本賞金の上積みはいらないという意味もあった。
レースは、といえば直線スティンガーとスカイアンドリュウに交わされ、3着。 また、勝てなかった・・・。ゴールの瞬間に本当は泣きたかったが、一緒にいた友人の手前我慢した。 我慢した反動が焼き肉屋で大爆発した。どれくらい飲んでたのかも、わからないし、 気がついたら遅くなっていた。途中の記憶も所々すっとんでいる。 自棄酒なんてほんとにひさしぶりだった。帰りの東横線で「勝ちたかったよ。」と 泣きじゃくった。素面の彼は恥ずかしかったと思う。翌朝、目が覚めたら胃痛が再発していた。
*この日、つきあってくれた3人に感謝してます。ありがとう・・・。