「横断幕製作記」

ローゼンカバリー〜2


厩務員さんも見てる〜ローゼンカバリー(1999/6/12at目黒記念)  変だと思われるかもしれませんが、私は浮かれていました。 好きな馬がいるって楽しいなぁ、幸せだなぁ、などと考えながら 急に毎日が楽しくなりました。それは例えば恋のようなものだったのかも知れません。 こんな風に思わせてくれるカバちゃんに感謝の気持ちすらおぼえました。
 「何かの形で恩返しがしたい」
そんなことを考えはじめていました。
 「最近ローゼンカバリーの横断幕が少ないなぁ」
というのも気になっていました。

 「あの馬はもう終わってる」
最近の奮わないレース振りをみて、そんな言葉も聞かれはじめました。 そういう風評を聞いても、私はさほど気にはなりませんでした。
 私には馬のことはさっぱりわかりません。だから、私にできるのは縁があって 好きになった馬をいつも同じように応援することだけです。
 馬にとってどうすれば、ハッピーなのか。ファンの人はきっとみんな考えると 思います。私にはどうするのが良いのかわかりません。  でも、パドックで鼻面を撫でてあげている厩務員さんのやさしい眼差しは 信じられる気がします。
 だから、厩務員さんが時々でも笑顔を見せてくれるようなら、 ローゼンカバリーはまだ走っていていいのかなと考えることにしました。


〜横断幕製作記後編へ続く