「2001年馬めぐりの旅」

#しつこいようですが、牧場見学の際は、必ず 競走馬のふるさと案内所にお確かめ下さい。
 信じてるわっ、うふふっ。

9月2日(日)CBスタッド 意中の馬;スギノハヤカゼ? エムアイブラン

写真(下)は、マーベラスクラウン
 
マーベラスクラウン(2001/9/2atCBスタッド)  次の見学予定は12:30〜イーストスタッド。日高SSからは思いのほか近いので、その前にイーストスタッド近くの AERUという施設で昼食をとることにする。ダイユウサクやニッポーテイオーもいることで有名な施設だ。 初めて訪れたAERUは、きれいだった。中のレストランに入る。私はお魚のランチ(1,200円)を、ぶり次郎は 灯台ツブと海老のカレー(1,000円)を頼んだ。量が多くて残してしまったけれど、とっても満足。 今度はもっと元気な時に行って、お腹一杯食べたいと思った。

 
写真(下)は、ブライアンズタイム
 AERUから車で10分かからないくらいの所に、イーストスタッドはある。駐車場には、見学者が 記名する為のノートがある。そこに急いで名前を書いて、門をくぐる・・・が、お馬は放牧されていない。 厩舎のあたりは立ち入り禁止区域になっているし、はて、どうしたものだろう・・・と悩むことしばし。 「もしや、見学中止では?」と今更なことを思いつく。競走馬のふるさと案内所に電話をして確認すると やはり、今日の見学は中止であった。入る時には気がつかなかったのだが入り口付近のロープに「見学中止」 の小さな札が下がっていた。浮かれていて見落としたのだと思う。

 あまりにも初歩的なミスだった。見学できるかどうかは当日にも電話で確認すべきだったのに、雨も止んで いたので中止になるとは考えもつかなかった。道路はまだ濡れている。朝の時点できっと浦河では相当な雨が 降っていたのだと思う。このまま気がつかなかったら、牧場側にもっと大変な迷惑をかけていたかもしれない。 牧場見学で初めて「見学中止」になったショックと、自分が気がつかずにしていたことの大きさを思い、 胸が苦しくなった。「当たり前のことを確実に成し遂げることは、実は難しい。」今度のことで思い知った。 大好きなオースミジェットに逢えなかったのは悲しいけれど、よい勉強になったと思う。 ジェット、必ず今度逢いに来るからね。

ブライアンズタイム(同上)
写真(下)は、スギノハヤカゼ
 
スギノハヤカゼ(同上)  そして、私達は次の見学地であるCBスタッドに向かった。見学時間の5分前に集合して、みんなで移動する。 私達の行った午後は厩舎見学だった。初めて訪れたCBスタッド。 何となく行く機会がなかったところに、スギノハヤカゼがいるという噂を聞きつけて、 「行こう!」と決心した。これはきっと神様のお導きだ。他の逢いたかったお馬さんにも 逢って来なさいという薦めなのだと思った。5月に小松温泉牧場で逢ったきりのハヤカゼ。 エムアイブランにも逢えると思うと、私の心は弾んでいた。

 ハヤカゼのことで頭がいっぱいなのに、最初に立ち止まったのはやはりナリタブライアンの 馬房だった。ブライアンを愛している人たちの気持ちを思ったら、鼻の奥がつーんとした。 誰もが明日をも知れぬ運命なのだ。

 
写真(下)は、スギノハヤカゼ
 深呼吸して、ハヤカゼがいると言われた馬房の前に立つ。 それがハヤカゼかどうか背中を向けられているとわからない。小さな声で 「ハヤカゼ、ハヤカゼ。」と囁く。見学してきた人たちの話では、ハヤカゼはあまり 顔を出したりしないらしい。このまま見学時間が終わってしまったら、私は彼が ハヤカゼであることを確認することもできない。しかし5分程そのまま待っていると、ハヤカゼが 体の向きを変えて馬房の奥に顔が見えた。おでこの目立つ流星は、やっぱりハヤカゼだった。

あぁ、元気そうだ・・・ほっとした。ぶり次郎が隣で「こんにちは。」と挨拶すると ハヤカゼは言葉が通じてるみたいに顔を出してくれた。私は慌てて写真を撮りまくった。 私があまりに連写しているものだから、周りの人が何事かと集まって来てしまった。 「あの馬は誰ですか?」と何人かに聞かれ、「スギノハヤカゼです。休養中なんです。」と答えた。

 そうしてハヤカゼは、多くの人に注目されて(嬉しかったの?)ポーズを撮り続けてくれた。 が、傍にいたおじさんの「馬券で随分やられたんだよ。」の一言に、機嫌を損ねたのか、奥に引っ込んでしまった。 隣にいた奥さんらしき人が「ほら、そんなことを言うから帰っちゃったじゃない!」という やり取りを聴きながら、あぁ、ハヤカゼは私達の言葉がわかるんだ!と嬉しくなった。 もちろん、「おじさん、余計なこと言いやがって。」という気持ちもあったのだけれど(笑)。

スギノハヤカゼ(同上)
写真(下)は、スギノハヤカゼ
 
スギノハヤカゼ(同上)  おじさんが消えてから、再び「ハヤカゼ!」と小さく声をかけると、ハヤカゼはまた顔を 出してくれた。やっぱりわかるんだ!という思いは確信に変わった。時間がもうあまりなかったので ハヤカゼに「また逢おうね」と声をかけて、それから厩舎の周りをくるっと1周した。 シルクジャスティス、ブライアンズタイム(かわいかった!)やマーベラスクラウンに逢うことが できたが、もう1頭の気になるお馬、エムアイブランは全く顔を見せてくれなかった。 気持ちが足りないんだろうなぁ、と思った。ごめんね、と私は心の中で 謝りつつ、厩舎を離れた。

 #その他のスギノハヤカゼの写真は、こちらにあります。 気が向いたら(時間もあったら)、ご覧ください。


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