「2001年馬めぐりの旅」

#しつこいようですが、牧場見学の際は、必ず 競走馬のふるさと案内所にお確かめ下さい。
 目障りだろうけど。

9月3日(月)槙本牧場 意中の馬;ファンドリポポ

写真(下)は、ファンドリポポ
 
ファンドリポポ(2001/9/3at槙本牧場)  小泉牧場を出て、次は槙本牧場に向かう。朝日CCを勝ったファンドリポポを見学させて もらう予定だ。地図を見ながら迷いつつ「槙本牧場」の看板を見つけて車を止める。 事務所を探しているうちに、作業中の従業員の方を見つけ、見学をお願いしていたことを 告げた。すると、ずっと先の坂を登っていった辺りを指差し、そこへ行くようにと教えてくれた。 お礼を言って、車に乗り込む。槙本牧場というところが、私たちの考えていたよりもずっと 広いところだということを知った。車を降りて牧場の方に声をかけると、厩舎で作業中だった若い女性が 「聞いています。」と元気よく対応してくれた。傍では小さな忠犬が私たちを見て吠えまくっている。

写真(下)は、ファンドリポポ
 
これもファンドリポポ(同上)  「ポポはそこの放牧地にいます。今、連れてきますね。」 とそのお姉さんは放牧地に入ってポポを連れて来てくれた。が、入り口の付近は2頭の牝馬が 陣取ってしまい、ポポは近寄ることができない。 4頭の牝馬は若者組とお年寄り組?にわかれてしまっているらしく、若い牝馬たちの方が 威張っているのだと言う。お姉さんは先に若者2頭を厩舎に入れてくれた。

 2頭の若者組がいなくなると、ポポとポポの仲良しの牝馬はお互いをかばい合う ように柵の近くに来てくれた。まだ警戒しているのか、顔は出してくれない。 「ポポ、来てくれたんだから、少しはサービスしなさいよ(笑)。」と お姉さんに引っ張られてポポはやっと顔を出してくれた。

写真(下)は、ファンドリポポ
 
やっぱりファンドリポポ(同上)  私は彼女の現役時代を知らない。 今の彼女はやさしい顔だった。リョウマのお母さん・・・はじめまして。 ポポちゃんの仔はみんな応援してるよ。小さな小さな声で気持ちを伝えた。 「記念写真とか撮らないんですか?」とお姉さんの方から言ってくれたおかげで、 私は柵から顔を出したポポと記念写真を撮ることができた。

 お姉さんからは、ポポの当歳はお父さんがフォーティナイナーで、既に仔馬はこの近くの 育成にいること、今年は空胎でやはり年のせいらしいこと、ポポのファンが毎年りんごなど を送ってくれることなどを教えてもらった。私は自分がポポの現役時代を知らないこと、 ファンドリリョウマが好きだったこと、弟のテツが引退してしまって悲しかったことなどを 話した。

写真(下)は、ポポちゃんのお友達
 
顔が似ちゃったポポのお友達(同上)  それから私はポポの配合相手はどうやって決められているのかを訊いてみた。 なんとなくダート系の種牡馬が多いような気がしていたのだが、ファンドリのオーナーさんが 決めていらっしゃるらしい。深く納得して、オーナーさんの愛情が感じられて嬉しかった。 20分程だったのだろうが、とても密度の濃い時間を過ごさせていただいたと思う。

 お姉さんに見学のお礼を言って、ポポたちを厩舎に入れてもらった。 お姉さんは2頭を引きながら「(2頭の)仲が良すぎて顔まで似てきちゃったのよねぇ。」と 面白いことを言っていた。確かに人間でも長く一緒にいる仲の良い夫婦は顔が似てくるって いうもんね、と感心した。振り向くと忠犬くんは車の助手席に閉じ込められていた(笑)。 「私たちのせいでごめんね。」と言って、牧場を後にした。

 その後、谷岡牧場新和分場にお邪魔したが、既に外が暗くなり始めていたので写真は 1枚もない。サクラスピードオーの頭には相変わらず寝藁がくっついていたこと、 サクラシンオーがちゃっかり者だということ、サクラユウシュンが不思議な感じのする 馬だったことを知ることができた。ローラローラのお墓に手向ける花がないことを後悔 しながら、私たちはレ・コードの湯に向かった。今日の温泉と夕食の場所だ。 今度はもっとじっくりお墓参りをしようと、私は誓った。

 入浴後、総勢9名でお食事。畳の宴会場のような所だった(笑)。フルコースを頼んだ者が 多かったが、私はお魚のコース。ぶり次郎がお肉のコースを頼んで、交換することを決めた(恥)。 夜はまた、だらだら呑み。気がつけば1:30になっていた。


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