RQ552でございます。
画像はでかいサイズのままで置いてあるのでアップで見たいかたは画像をクリックしてみるとよろし。

音のマック。スーパーパーマロイLHヘッド、12cmのスピーカを採用したモデル。
448の高級モデル、という製品位置だったと思う。

上部についているスイッチ類も、とてもキッチリ造ってあり、そこはかとない高級感が漂う。艶消しブラックがなかなか美しい。当時、松下はテクニクスのコンポも造っていたが、あちらのほうでも艶消しの黒を使った美しい造形のアンプやチューナーがあった。黒といえば山水であるが、この時代は松下も黒がお好きだったようだ。ポーズボタンは448のような電気式ではなく小気味よい押し味のメカニカルポーズになっている。また、ミュージックセレクターという曲間の無録音(ブランク)部分をサーチする機構もついている。
部品類もいいものを選んでいるなぁ、と思う。


サイドのカンガルーポケットには、448で大ヒットしたFMトランスミッターが装着されている。美しい造形である。
448ではポケットオープンはサイドのボタンを押して開けたものだが、この機種では前面にオープンボタンがついている。まあここまで凝らなくてもいいのだが。
マイクの表面にもポケットにも「液漏れするから6ヶ月ごとに交換しなはれや」と書いてある。448の購入者から苦情が相次いだんだろうなぁ。で一応書いとこう、ってことになったんでしょう。このマイク、内蔵のコンデンサマイクとして使うときにも単3電池が入っていないとダメで、そこだけは改良して欲しかったなぁ。
私は448を持っていたのだが、ワイヤレスマイクとして使うよりも、テープの音を他のラジオに飛ばすトランスミッターとしてよく使ったという記憶がある。
ご丁寧に、周波数を変えるコアを回すための小さいドライバが蓋の裏に貼り付けてあるぞ。
背面はシンプルである。NSBクリスタ(ル)の端子があるだけ。
電源コードのソケットが背面にないのは改良というか、実用上当たり前です。やっと気がついたか松下。
とても良い機種なのだが、39800円と高かったから、当時の私の興味の対象外だった。ハナタレ小学生のオレにはこの機種の良さは良くわかんなかったのさ。