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マジックを見せるとき、知っておいて欲しいこと

1999/10/3


私が「魔法都市案内」の中で、しつこいくらい繰り返し言っていることは、「マジックはひとつだけ見せてそこで終わる」ということです。やっても二つまでです。それ以上は、脅迫でもされない限り、絶対やってはいけません。もしあなたが3つ以上見せて、それでも観客を楽しませることができるのなら、さっさとプロになることをお薦めします。十分食って行けることを保証.....はできませんが、たぶん、何とかなるでしょう。

もし自分がプロマジシャンになれるほどの才能はないと認めるのなら、「ひとつだけ見せて、そこでやめる」ことを厳守してください。そうすれば、あなたも観客も、きっと楽しいひとときを過ごせるはずです。

ここで紹介していますトリックは、どれも大変簡単なものばかりですが、このようなマジックを見せて、観客を驚かせることができないと、いくら難しいテクニックを使ったものや、よくできた「ネタもの」を使っても、すぐに限界がきます。

「こんな簡単なことで観客は驚くのか」という驚き、これこそがマジックの醍醐味です。

初級レベルと中級レベルの間くらいの人は、自分が難しいことをやればやるほど観客も驚いてくれると思っているのですが、裏でやっていることの難しさと、観客がどれだけ不思議に感じるかの間には、何の相関もありません。まったく無関係です。そのようなことも、実際に人前で見せてみることでわかってきます。

どうか、「チャーリー・ミラーのお言葉」を信じて、ひとつだけ、もしくは二つまで見せて、そこで終わってください。ひとつでやめられる人は、エライとほめてあげます。(笑)

また、観客から、今のマジックをもう一度見せて欲しいと言われても、特殊な例外をのぞいて、絶対にやってはいけません。「サーストンの3原則」を忘れているのなら、これももう一度チェックしておいてください。


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