My Favorite Tricks

Fred Kaps 特集8

The Bell Trick

 

1997/12/4

最初に

このマジックはPCAM東京大会のとき、フレッド・カップスに見せてもらいました。マジックをやっている人が見ればタネはすぐにわかりますが、演出は秀逸です。

現象がわかりやすいので、小さな子供がいるような場所でも大丈夫です。お誕生会やクリスマスなど、ちょっとしたパーティなどで演じるのに最適でしょう。

現象

基本的な現象は「予言」です。しかし、演出次第でいくつかの見せ方が可能だと思います。ざっと、アウトラインを紹介します。

マジシャンは大きなベルと、きれいな箱を持って出てきます。ベルはクリスマスのツリーに吊すような形のベルですが、振ると実際に鳴ります。このベルには、2、3メートルの長さの布テープ(リボン)が付いており、テープの端を観客に持ってもらいます。マジシャンは腕にベルをぶらさげています。観客がテープを引っ張ると、ベルがカランカランと鳴ります。

プレゼント

持ってきたきれいな箱には、ある品物が予言として入っていますが、今は見せません。

さらに、1組の大きなトランプのようなカードの束を取り出します。このカードの表には、一枚一枚に、色々な品物の絵が描いてあります。「チョコレート」「キャンディ」「人形」「ティッシュペーパ」「ネックレス」「おもちゃの自動車」「本」などです。全部違うものが描いてあります。

カードをよく混ぜたら、このカードを裏向きのまま一枚ずつテーブルの上に置いて行きます。カードを配っている間に、好きなときに手に持っているテープを引っ張ってもらって、ベルを鳴らしてもらいます。ベルが鳴ったら配るのをやめ、鳴ったとき、手に持っているカードを表向きにします。

そのカードの絵を見ると、「テディベア」の絵が描いてありました。テーブルの上の箱を開けると、同じテディベアの「ぬいぐるみ」が入っています。予言は見事に当たりました。

手伝ってもらった子に、テディベアのぬいぐるみをプレゼントして終わります。

コメント

観客の年齢層によってプレゼントするものを変えれば、応用範囲の広いマジックになります。

以前、家人が関係している華道の会があり、そこでこれをやりました。生け花をやっている人達なので花を出現させたかったのです。適当な花の写真集を買ってきて、ジャンボカードに張り付けて、花のカードを作ろうかと思いましたが、時間もなかったので、文字で書いて済ませました。「バラ」「キク」「チューリップ」「サクラ」など、花の名前を書いたのです。実際にはこれでも十分です。

先と同じようにやって、 ベルが鳴ったときのカードは「バラ」でした。箱を開けるとバラが出てくるというわけです。

「ストップカード」の原理ですので、ベルを使う必要はないと言えばないのですが、このような演出をするだけで、全然、雰囲気は変わるものです。黙ってカードを配って行き、「ストップ」と言ってもらうより楽しいでしょう?

カップスが使っていたベルは、手首にぶら下げることが出来るように、輪がついていたと思います。

私が使っているベルは雑貨の”ロフト”で購入した真鍮のベルです。大きさは10センチほどですが、実際に鳴らすと相当大きな音で鳴り響きます。

魔法都市の住人 マジェイア

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