2003.05.21 K.Kotani>
「ピピアめふアニメーション教室」第2回特別講座
毎月読める日本で唯一の自主アニメ情報誌
月刊近メ像インターネット
2003年5月21日
「ピピアめふアニメーション教室」第2回特別講座
5月18日、宝塚市ピピアめふの「ピピアめふアニメーション教室」の第2回特別講座として、「自主作品上映と作家トーク」が行われ、ゲストとして山元るりこさんを招いて、作品上映と驚き盤の展示・簡単な即興アニメの制作と上映が行われました。このご時世にオールフィルムで8ミリ作品と16ミリ作品を上映しました。作品の内容についてはかって「山元るりこの世界」で全作品にくわしい解説がなされていますし、個々の作品にふれるスペースもありませんが、一人の作家が十数年に渡って作りためてきた作品群を一同に見、フル・アニメーションに近い前半期の作品と、動きをセーブしながら映像表現を深めていった後半期の作品、そしてその中間期にあってついに完成しなかった大作「飛ぶ鏡」の一部動画のテスト撮影フィルムと実写を組み合わせた「飛ぶ鏡について」を拝見して、つくづく作品というものは「人」がつくるものだなあと感じました。
現在は京都造形芸術大とKAVCでアニメーションを中心とした映像の教育に携わっておられますが、今後もいろいろな人がアニメーションを作っていけるように活動していきたいと述べておられました。実演ではホワイトボードにさらさらと動画を描いて撮影してみせて、作品を作るんだと気合いを入れて作るアニメーションもあれば、落書きをするように気楽に作るアニメーションもある、という事を述べられました。
現在は「おどろき盤」にはまっていて、「こんな単純な仕組みのものに映画のカメラとフィルムと映写機の要素がつまっている」という事で、会場に展示されていたおどろき盤も来場者が見て嘆声を上げていました。
レジメ
kotani@mx1.nisiq.net