2004.02.15 K.Kotani>
「ピピアめふアニメーション教室」特別講座9
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月刊近メ像インターネット
2004年02月15日
「ピピアめふアニメーション教室」特別講座9
2月15日(日)午後2時から、「ピピアめふアニメーション教室」特別講座の9回目として、「ダイレクト・アニメーションの世界」が行われました。
まず、フイルムに直接書き込むアニメーションの草分けとして、ノーマン・マクラレンを紹介し、フィルム・ペインティングやシネカリグラフの作品の一部を上映し、16ミリフィルムの現物を使って数十コマのダイレクト・アニメーションを製作し上映しました。
その後、日本でのダイレクトアニメーションを紹介し、かってPAFにおいて数々の作品が上映されたこと、8ミリというサイズにもかかわらず驚異的業績を残した人がいたこと、残念ながら現在ではほとんどそれらの作品を見る事ができない事を紹介しました。
8ミリによるフィルム・ペインティングの作品として「1941のマーチ」を上映し、現物のフィルムを見せながら、8ミリのフィルムでのフィルム・ペインティングを行いました。
そして日本でのダイレクト・アニメーションの一つの流れとして、特撮8ミリ映画の一つの特殊効果として、光線やライトサーベルなどをフィルムに直接書き込んで表現する方法が多用された事を紹介し、フィルムを引っ掻いて光線にした作品と、幕面を溶剤で溶かして光線にした作品を紹介しました。
現在でも8ミリ映画は製作されていますが、ここではビデオでダイレクトアニメを作る方法として、カメラで取り込んだ画像に一こまずつフォトレタッチソフトで絵を書き込み、アニメソフトで動画にする方法を紹介し、実演しました。
また、パソコンで疑似シネかりを作る方法で、Macのソフト「MoviePaint」で一こまずつ黒地に細い白線の動画を描き、ビデオにしてみました。
最後に、パソコンで疑似フィルムペインティングをする方法として、縦に長い絵を描いて、上から一こま分ずつ切り取ってアニメソフトに入れ、動画にする方法を紹介しました。
レジメ
次回の特別講座は、動画書きにおけるちょっとしたコツを解説する「動きの秘密 その1」を予定しています。
kotani@mx1.nisiq.net