<2004.05.16 K.Kotani>「ピピアめふアニメーション教室」特別講座 11


毎月読める日本で唯一の自主アニメ情報誌

月刊近メ像インターネット


2004年05月16日

「ピピアめふアニメーション教室」特別講座 11



5月9日、「ピピアめふアニメーション教室」特別講座 11として、「アマチュアのセルアニメ・汗と涙の悪戦苦闘史-」が行われました。まずセルアニメの概要と歴史の説明後、自主アニメの初期にセルアニメという技法が神格化されていたことを説明し、高価で手間のかかるセルアニメがなかなか作れず、枚数が使えないので「動かない」セルアニメや、サランラップやトレーシングペーパーを代用品とする試みなど、今日となっては笑い話のエピソードを紹介しました。プロでの発達史として、初期のハンドトレスから、複写機によるトレスに進化し、トレスマシンによるトレスの時期をへて、デジタルペイントに大半が移行しているという事を説明しました。また、特に問題となった、セルへの原画のトレス方法について、ハンドトレスから始まって、油性マーカーによる方法、コピーによる試みなどが紹介され、最後に厚紙にコピーして水彩絵の具で彩色し、切り抜いてセルに貼る、という方法が試みられた事を紹介しました。最後に、現在ではパソコンに取り込んで彩色するという方法が用いられ、かっての苦労が嘘のように簡単に制作ができるようになっている事を紹介して終わりました。

レジメ

近メ協のページに
もどる
近メ像のページ
もどる
アニメのページにもどる
ホームページにもどる

kotani@mx1.nisiq.net