<2006.08.27 K.Kotani>アート系アニメの専門校誕生


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2006年08月27日

アート系アニメの専門校誕生



2007年4月に、東京都杉並区阿佐ヶ谷に、アート系アニメーションの専門校が誕生するそうです。3年制・全日制の学校で定員は30名。夜間コースは1年制で定員同じく30名。ラピュタアニメフェスのノルシュテイン大賞のノルシュテイン氏の発言からスタートしたとの事で、作家としてのアニメーションの作り手を育てるのが目的という事です。
 大賞に応募されて予選を通過した日本の学生達の作品にたいしてノルシュテイン氏が下した厳しい評価に関しては以前にNHKの番組の紹介で紹介しました。
 しかし、その答えがこれでよいのか、という気はします。将来アニメーション・映像でプロとしてメシを食いたい、そのために私はこんな事ができますよ、としてプレゼンテーションとして製作した作品が「作家としての姿勢が足りない」と評価されている事に対して、「作家として作品を作る。」学校を作るというストレートな対応です。
 講師陣として予定されている方々が現在日本で現役で活躍している最良の方々である事は確かですが、コメントを見ても、大学の学校案内でのコメントとあまり差が見受けられないように思えます。
 ここでの課程を修了してきちんとした作品が作れる「作家」になるとどうなるのか、なぜ作品を作るのか、という基本的な部分が曖昧なままでは、雨後のタケノコのごとく林立する大学の新学部・新学科にひとつの同じような選択肢が増えただけ、ということになりかねません。
 今後の展開に注目して行きたいと思います。

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