<2015.1.02 K.Kotani>NEW BOOKS フィルム1/30 8号


毎月読める日本で唯一の自主アニメ情報誌

月刊近メ像インターネット


2015年1月02日

NEW BOOKS フィルム1/30 8号





 「NEW BOOKS フィルム1/30 8号」アニドウ 予約者・関係者に配布 
 現在、財団法人「日本アニメーション文化財団」に移行しつつある、アニドウの会報。元々、月刊フィルム1/24が会報だったが、フィルム1/24の発行が遅れに遅れるので、間をつなぐ準会報として、フィルム1/18が定期購読者に無償で配られていたが、それをやめて有償にした、準会報的なもの。内容は2014年広島フェスレポート、フィレンツェ訪問レポート、資金不足で閉鎖したアニドウギャラリーの報告、出版・イベントの報告、紹介など、最後はアニドウ・ミュージアムの新規収蔵報告。
 前回の発行が2000年だから、13年ぶりの発行となる。郵便受けに封筒を見た時、「おおっ」と思ったが、代表のなみきたかし氏が「開運! なんでも鑑定団」に出演する、という案内が同封されていたので、そのお知らせを配るついでに出したような感じである。前号の紹介記事はこちらの一番下
 13年だか14年だかに驚く事はなく、こちらアニドウの正会報・フィルム1/24は、前号が第一回広島フェスの前年に出てからちょうど30年間発行されておらず、それは廃刊か休刊ではないかというと、発行主は「廃刊した」とは一言もいっておらず、どうもいつかはまた出すような感じなので、強いて言えば「怠刊」状態と思われる。
 内容は、というと、相変わらずのアニドウ調の記事ではあるが、かって会報・フィルム1/24が日本唯一最高のアニメーションの情報源であって、キラ星のごとく寄稿者が集まっていた時代を覚えていた者からすると、ため息を禁じ得ない。ただ、「縮みいくJAniCA」の記事を読むと、昔「ファントーシュ」の廃刊を欣喜雀躍して喜んでいた、なみき氏健在の姿を感じ取る事が出来る。
 アニドウ・日本アニメーション文化財団自体の活動は。結局、昔からあまり変わっていないようだが、アニメーション全体の規模が昔と比べて遥かに大きくなった現在とあっては、日の出とともに徐々に見えなくなってゆく「明けの明星」のようである。今後とも、独自の戦いに期待したい。

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