『組織』関連の主な登場人物


シャドウ
『組織』日本支部長。
日本における『組織』の犯罪活動のすべてを統括する仁そして沢村の最大の敵である。
コードネームと日本の出身である以外の経歴はすべて謎となっており『組織』内部においても彼の素性すべてを知りうるのはひと握りである。
かつてはヨーロッパ統括司令部に在籍していたエージェントであり、その凄腕ぶりは、「白金のシャドウ」という通り名と共に伝説と化している。
その通り名の由来も彼と戦った者しか分からず謎に包まれている。
「総帥」直々の指名により、日本支部長の任につき日本侵略の最重要項目として次世代の改造人間開発計画を推進していたのだが、皮肉にも、それが後に最大の障害となるグラスホッパーの誕生のきっかけとなる。
どうやら「総帥」からの信頼も厚いらしく、自らも在籍する中央評議
委員会を通さずに「総帥」に直談判する権限すら与えられている。

そんな彼もグラスホッパーと沢村のコンビの活躍によるたび重なる作戦失敗により、『組織』内での立場を危ぶまれてもいる。
そして彼はグラスホッパー達との決着を決意するのであった。

インドラ
『組織』日本支部長補佐官であり、同時に作戦執行部々長でもある。
作戦執行部とは、『組織』の犯罪計画を実行する機関であり、事実
上の実動機関である。仁達が戦う敵はほとんどが執行部の部隊と思っていいだろう。
その部署を統括するインドラは支部長補佐官も兼任しており、『組織』日本支部の副司令官でもある。
インドラはシャドウにとって長年の参謀であり、彼が日本支部長に就任するにあたって補佐官に任命した経緯を持っている。
ヨーロッパ統括司令部時代は常にシャドウのサポートに当り、このコンビで幾多もの作戦を成功に導いてきた。
あらゆる武器と殺人術に長けており、シャドウが支部長に就任した現在では、現場に最も近いという意味で日本支部最強のエージェントである。
かつての通り名は「稲妻のインドラ」であり、その由来の一端が第5話で明らかになる。
配下に彼直属の特殊部隊を有している。
愛用の拳銃は西ドイツ製の自動拳銃、SIGザウエルP226。

ドクター・ケイト
『組織』科学技術班主任であり、改造人間開発のエキスパート。
日本支部の科学面を統べる女傑である。
その優れた科学力は『組織』内でも広く知られており、特に改造人間の完成度の高さは他の支部の追随を許さないほどである。
だが、その反面プライドが高く、自分の科学力に絶対的な自信を持っており、特に改造人間の開発には狂気とともとれるほどの執着を抱いている。
日本支部創設に際し、シャドウの恩人であり、また彼女の師でもある『組織』最高の科学者、ルーマニアの老人「博士」からの指名で抜擢された経緯を持つ。
超科学の発達を目指し、それに殉ずる事こそ自分の存在理由とするケイトにより、日本支部は科学面においても確固たる地位を確立する事となったのだ。
これまで改造人間開発において絶対的な地位を築いてきたケイトであったが、それも有森そしてグラスホッパーの出現によって揺るがされる事となった。
自分が最高の科学者であることを示すために打倒グラスホッパーの執念を燃やし続け次々と強力な改造人間を産み出すも、それはことごとく倒され続けてしまう。
しかし、その反面改造人間の完成度が上がり続けているのは何とも皮肉であろう。
普段は目指す最強の改造人間の開発のためには手段を選ばない冷酷な
顔を見せているケイトだが、素顔の彼女は時折襲う罪悪感と戦い、それを隠しつづける女性でもある。
しかし、それを知るのはシャドウとインドラと彼女の師であるルーマニアの老人「博士」、そして愛弟子であった鷺沼恵理だけである。
その恵理も打倒グラスホッパーの刺客として蜂の改造人間ワスプとして自らの手で改造してしまい、そして命を落としてしまう。
一時はその罪悪感にさいなまれ、激しきショックを受けたケイトであったが恵理の遺言でもある最強の改造人間を作り出すという約束を胸に新たな刺客を産み出し続けるのである。

実は本編におけるダークサイドのヒロインであり、忍と彼女。陰と陽、二人の女性科学者としての対比も重要なテーマでもあるのだ。
ちなみに赤で彩られた服装を好み、胸には常に赤い薔薇を刺している。

さらに、Episode.7では、ルーマニア支部時代の「博士」の助手であった頃、まだドクターではなく『シスター・ケイト』と呼ばれていた頃ののエピソードが描かれており、シャドウ、さらに「大佐」との過去が明かされることとなる。

「総帥」

「博士」

「大佐」

タイタン

『組織』中央評議委員会

リリアン


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