「あぶない刑事フォーエヴァー」
TVスペシャル98『点火』
感想
ええ、まずは前半に当たるTVスペシャルの感想から。
もう、ファンなら涙ものの演出が冒頭から炸裂してくれ
ましたねぇ。
主題歌こそは変りましたが、港署内を歩くタカの視点で
キャスト紹介をするところは、もう体が震えました(笑)
後、嬉しかったのは「リターンズ」で大幅にリニューアル
されてしまった署内の内装も昔のに戻されていますし、み
んなの服装も昔のシリーズっぽい感じになっています。
正直、本当の「リターンズ」だなぁ、、、ってそこで思っ
たりしました(笑)
で、これは前作からの特色のひとつですがハイテク機器が
事件のキーポイントを握るってところ。これはもちろん歓迎
すべきアイテムですね。ただ、前作で披露されたユージがパ
ソコンに強いって部分は今回は影を潜めてます。インターネ
ットを駆るのもトオルになってます。やっぱりユージにパソ
コンってイメージはあんまかぶんないもんなぁ、、、って思
ってたら、しっかり携帯に電子メール機能付けてました(笑)
新し物好きなのは変らずといったところでしょぅか。
で、今回の悪役である城島との最初の戦いになるのですが、
ここでもハイテク武器が登場し、今回の敵も只者ではないと
ころを教えてくれます。余談ですが、城島がこの際に使ってい
たのは、レーザーサイト付きのMP5Kです。邦画であそこま
で快調な発砲シーンを見せてもらえるとは思いませんでした。
(この銃はモデルガンとしては発売されていないので、カスタム
メイドのプロップガンですね。今まで邦画ではクライムハンター
でしかお目見えしていないはず)
城島というのも、シリーズ最強の悪役という謳い文句にふさわし
く、まさくし不死身!とてつもない戦闘能力を誇りながらも、
パソコンを使いこなす知的な面を併せ持ち、やはり現代の悪役
といった感じです。
ただ、港署に連絡する際にEメール(音声操作式の!)を使用
するのですが、あの演出ってメールというよりチャットな気が
するんだけどなぁ(笑)
今回は、タカとユージが別行動を取るシーンが多く、城島と戦
いを繰り広げるのは、ユージの出番が多いのですが、その分タカ
が城島と戦う際は、とても派手にキメてくれます。
久々に港署内での銃撃戦となるのです。前作から愛銃をリボル
バーからオートマチック、しかもガバメント・カスタム(舘ファ
ンならニヤリとしますよね。刑事貴族以降はずっとガバでした
から)に変えているタカですが、とにかく撃ちまくってくれます。
スローで快調なブローバックと排きょうされる空カートリッジを
見せてくれて、もちろんシリーズ初期からの隠れた名銃であるバ
ックアップ・ガンのボディガードも活躍して、ガンマニアの私と
しても大満足です(笑)
それにしても、少年課の松村課長の車にソードオフのショットガ
ンが装備されているのには笑いました。時代変るのよって言った
ってねぇ(笑)
この中盤の決戦のあたりは、キャラ同士の掛合いも見事で、まさ
しく「あぶ刑事」なノリです。
で、城島との最後の戦いなんですが、ここはTV版というより、
劇場版のお約束バトルな展開ですね。
もはや恒例となったタカのハーレーに乗りながらのショットガン
乱射に、ユージのウージーSMG撃ちまくりっていうのは(笑)
城島も最強の敵だけあつて、米軍の防弾ベストに、使用するのが
自動小銃のステイアーAUG(ちなみに、この銃のブローバック
シーンは邦画初なはず)に、温度感知器、とどめでランチャー砲
まで持ち出す始末。
この後に続く映画版を意識したのか、ど派手!というアクション
ではなかったのですが、やっぱり燃えてしまいました(笑)
で、城島を逮捕してそのアジトへと乗り込み、「NET」が日本
へと持ち込もうとしていた無数の武器を押収する所でTVスペシ
ャル版は一段落するわけです。
普段の「あぶ刑事」なら、ここで終わりだとしてもおかしくない
流れですね。結構、本当の黒幕までは行かなくとも物語が終わる
事はよくあったわけです(「またまた」とか、「もっと」の最終
回とか)
これはもちろん、TVだけしか見ない人もいるわけですから、そ
の段階でも終わりとも判断できる演出ですね。
でも、ちゃーんと映画館に向かわせる仕掛けが用意されていたん
ですよねぇ。
スタッフロールが終わった後、病室で惨殺された看護婦と警官の
死体が転がっている。そして、刑事の絶叫。「城島が逃げたっ!」
、、、もうね、映画館行くしかないですよ、これは(笑)
で、最初にもあったファン泣かせの演出も最後にもありました。
エンディング、舘さんの新曲をバックに旧シリーズでお馴染みの
港を走る二人のフィルムが流れるのですが、今回はそれを笑顔で
鑑賞している現在の二人が横にいるという懲りよう!
もう、なんか時間の経過を再確認させてくれる素晴らしい仕掛け
ですよ。でも、どこかいつもと違う予感を感じさせてくれる演出
でもありました。
脳裏をよぎる「フォーエバー」の文字、、、。
やはり、ケリは映画館だ!と。
とにかく、今回のTVスペシャルは嬉しいぐらいの「あぶ刑事」
の復活版という趣で楽しむことができました。
TVだからこその味付けであったな、と。映画は映画なりの味付
けなわけですから。
さて、解決編となるThe Movieはどうなるか、、、
「あぶない刑事フォーエヴァー」
The Movie 『爆発』
感想
戻る
|