「あぶない刑事フォーエヴァー」
The Movie 『爆発』
感想


んなわけで、解決編そして、噂ではシリーズ完結編とも
言われる映画版です。
まず、私は初日に行ったんですが凄い客足でした(笑)
TVスペシャル効果もあるのはもちろんですけど、まだま
だあぶ刑事の人気が高い事を確認できて、長年のファ
ンとしては思わずニヤリ(笑)
さて、本編が始まりますが最初にTVスペシャルのダイ
ジェストから流れました。しかし、はしょり過ぎていてあ
まり意味は無しでした(笑)
で、いよいよ本編なのですが、タイトル前からいきなり
派手な銃撃戦があって、期待させてくれますね。
全体的にも、TVスペシャルから直結して始まっている
わけですから、とてもテンポが早い展開で進んでいきます。
でも、やはりというかTVスペシャルを観ている事が前提
になった作りという事で「単体の映画」として観た場合は
結構「?」が付く気はしますが、、、
でも、TVでは押さえられていた感のあるアクションの壮
絶さはさすがは映画版です。で、相手も映画版にふさわ
しいNETの本体の傭兵部隊という。
その隊長である伊達との戦いであるわけですから、城島
の影が薄くなるのはしかたないことですが、それにしても
出番が少ないぞ、城島君(笑)
で、今回はその伊達との戦いと同時に、タカとユージが県
警にクビにさせられそうになるというエピソードも同時に進
行していきます。そりゃ、あんだけ無茶やったら、、、という
のはありますが、そこもなんか今までと空気が違うと思わ
せます。
城島捜索に躍起になっている間に遂に伊達が来日して、
TVスペシャルでは明かされなかった、NETの計画が動き
出すんですが、そこから物語も一気に加速していきます。
前作で押収された武器の奪還で、NETの部隊と二人が
始めて戦うわけですが、まあ派手!国内にも10数台しか
ないと言われる軍用車両の「ハマー」を引っ張り出すわ、
はっきし言って城島以上の実力を持つ傭兵との戦いで、
TVスペシャルが序章に過ぎなかったというのもうなづけます。
そんな中、タカがNETに襲われボコボコにやられてしまいます。
この時はメインのガバメントを奪われてしまい、しばらくは予備
銃のボディガードで戦うことになります。
以降、しばらくはボディガードで身を守ることになるんですが、
タカが予備を使うのは切羽詰まった時だけというのを知って
いるファンとしては、その展開にワクワクしてしまいますな(笑)
殺人事件の濡れ衣を着せられたタカが行方をくらませてしまい、
さらに遂に業を煮やした県警によって、ユージはクビを言い渡さ
れてしまいます。
いよいよ展開がジョーク抜きのシリアスな方に流れ始めていき、
タカと合流したユージに、捨て身の城島が最後の戦いを挑んで
きます。
しかし、この時二人にある武器はタカのボディガードだけ。
そして、影の薄かった城島が遂に映画でも牙を向くか!と思
ったら、伊達に見捨てられてあっけなく爆死してしまいました。
おいおい、もう少しは花道用意してやれよ、、、と思う間も無く
二人にNETの兵隊が放ったロケット弾が襲い掛かってきます。
もう、完全に戦争ですな、これは(笑)
二人は、これ幸いとばかりに自分達は死んだと思わせて、
行動を開始します。さあ、ここからはお約束シーンの登場です。
もちろん、トオルに武器調達させるのです(笑)
いつも、あの手この手で武器を調達するトオルですが、今回は
さらにとんでもない方法に出ます。
インターネットで、不法所持している銃器を差し出せば罪に
問わないと言っちまうんだ、これが(笑)
で、どんどんと横浜市民が銃器を捨てに来るんですが、ここに
さりげなくサービスが入っていました。
「エヴァ」でおなじみの庵野監督が武器を捨てに来る「謎の男」
として出演しているんですよ。庵野さん、あんた何してん
だよ(笑)
で、二人はようやく武器を手に入れるわけですが、ここでまた
「?」が出ました。二人が回収箱から取り出したのは、タカが
おなじみのショットガン、ユージが自動小銃。ここまではいいん
です。でも、その後拳銃もその中から取るんですけど、それが
二人が元々持っている愛銃と同じカスタム仕様なんですよね。
いくらなんでも、それは偶然すぎるだろうに、、、と思わず
ツッコミを入れてしまいました(笑)まあ、面白いから許
すけど(爆)
で、NETの計画も遂に発動されます。何と、タンカーをジ
ャックして横浜市を脅迫するというスケールのでかさ(笑)
100億払わなければ、港内でタンカーを爆発させるって
「うわあっ、ここまで来たのねえん」と思うしかない、盛り
上がり方です(笑)
もちろん、二人はそれを阻止するために戦いを挑むんですが
そこはあぶ刑事、ただの方法じゃないです。
なんと、100億を警察から横取りするんです(笑)
もう、ここはお約束のオンパレード。タカが「動くなベイビ
ー」と言うわ、ユージはダンスのように小銃を撃つわで、
笑うしかありません。
で、その100億をめぐって伊達率いる部隊と大銃撃戦になる
んですが、まあこれまでの総決算ともいえるド派手な戦いです。
強敵の傭兵達相手に二人は撃ちまくり、さらにはトオルまでも
参戦して、カーチェイスまで一気に見せる展開。
とどめで、負傷した伊達がヘリで脱出する際はロケット砲の乱
射まで出る始末で、まさしくハリウッド映画的なアクション
です(笑)
そして、二人は伊達との決着をつけるためにタンカーに乗り込む
んですが、ここにもさりげないジョークが隠されていました。
二人はウェットスーツにアクアラングで潜入するんですが、それ
を脱ぐと、下からはいつものお洒落なスーツ(笑)
完全に007を意識したお遊びですね。
で、この後の展開ですがさきほどの銃撃戦ほどの盛り上がりは
ありません。瀕死の伊達は作戦の失敗を確信して自殺してしまい
ます。決着はついた、、、と思ったら今度はタンカー内に仕掛け
られた爆弾が作動し始め、さらにタンカーはまっすぐと横浜に
向けて進み始めます。必死にタンカーを止めて爆弾の解体に入る
二人。
赤外線センサーの中に捕らえられたヒロインの本上まなみ嬢をか
ばいつつ、爆弾を解体し続いてタンカーを止めるためにしまいには
氷川丸に飛び移って手で押しとめようとまでします(笑)
「んな馬鹿なっ!」と思いつつも、止まってしまうところに、あぶ
刑事の良さが詰まっています。
で、タンカーも停泊し伊達の陰謀も潰され、横浜は救われたわ
けです。事件は終わりました。
観客としても、なんやかんや言って二人がいつも通りの無敵ぶりを
発揮して、かつ生き残った事に胸を撫で下ろしました。
でも、、、
この映画の本当の「衝撃」はこの後、ラストシーンにあったの
です、、、!


「あぶない刑事フォーエヴァー」
『ラストシーン』そして、総括


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