「Living on the concrete stage」

石化したその街が俺のLife stageだ
夢を探していたわけじゃない
コーヒーカップ片手に演じるサイレント
つきかけた嘘が花の香りに凍てつかぬように
優しいconcrete stage
ビルから落下してくる人影が視野の端をかすめる
見慣れた風景に心も動かさず煙草に火をつける
少し冷えた心に虹は見えない
かすれた雨が心にHeavyだ
ふと見つめ合わせた
君の瞳がとても哀しかった
なのに微笑むことしかできない
自分がとても悲しかった
こうして君のぬくもりを感じていられる時間が
あと何秒くらい俺に許されているのか
それを想った後でさえ
落ちるはずの涙は来ず
ただゆっくりと微笑み返した君の顔が
そのまま凍りつき
その頬を涙が流れていった
俺はすべての言葉を飲み込んでしまい
ただ下を向いて待った
やがて来るその瞬間には
いつの間にかくちづけの上手になった君を
俺は後にする
シナリオはもう必要もないから
今夜一人で燃やしてしまおう
土の上に落ちた星みたいに

石化したこの街が俺のLife stageだ

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