「Quenchless Blue」

雨などが降り続いているのだよ、外界では
心の渇きを癒すこともなく、冷たい水が
交わされる言葉はもはや命を失ってしまい
せめてもの紫煙の優しさ
背中にはり付いた青ざめた戦慄を
どこに埋葬しようか
常に時代は私を顰忌し、行過ぎる
栄光の時代は再度体現されることもない
すべての憂鬱を笑い飛ばしてしまおう
残された時間のために
笑ってはくれないあなたと
泣くことのできない私のために
季節がめぐり続けているのだよ、外界では
わずかの戸惑いすら残さずに、いつまでも

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